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マスク氏「改革」で大混乱「Twitter」...もし有料化&終了したら? 「Instagram」に替える人4割超、利用者ダントツ1位「LINE」より人気高かった

   世界1、2位をあらそう大富豪イーロン・マスクCEOによる「改革」によって経営の混乱が続く米Twitter社だが、もし、「Twitter」が有料化したり、終了したりしたらどうする?

   モバイル市場専門の調査会社「MMD研究所」(東京都港区)と、スマートフォン向けインターネットリサーチサービス「スマートアンサー」(東京都港区)が2022年12月26日、共同で発表した「2022年版:スマートフォン利用者実態調査第1弾」によると、4割以上の人が「Instagram」に替えるという。

   SNSの人気度では「LINE」がダントツなのに、なぜ?

  • SNSの人気度では2位にTwitterだが…(写真はイメージ)
    SNSの人気度では2位にTwitterだが…(写真はイメージ)
  • SNSの人気度では2位にTwitterだが…(写真はイメージ)

SNS利用ダントツ1位「LINE」、2位「Twitter」、3位「Instagram」

   MMD研究所とスマートアンサーの共同調査は、15歳~59歳の男女2231人が対象だ。

   スマホのアプリで、最もよく利用するアプリを聞くと(複数回答可)、トップ3は「動画」(28.5%)、「QRコード決済アプリ」(26.8%)、「SNS」(25.6%)となった。次いで、「コミュニケーション」(21.5%)、「天気」(17.5%)、「ゲーム」(15.1%)、「クーポン/ポイント」(14.3%)、「ニュース」(13.9%)と続く【図表1】。

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(図表1)最もよく利用するスマホのアプリ(MMD研究所&スマートアンサーの作成)

   次に、SNS・コミュニケーションアプリを利用している人に、現在利用しているアプリを聞くと(複数回答可)、「LINE」(86.8%)が圧倒的に多く、次いで「Twitter」(49.0%)、「Instagram」(44.2%)、「Facebook」(19.4%)、「TikTok」(14.1%)、「Messenger」(6.2%)、「ツイキャス」(3.3%)と続いた【図表2】。

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(図表2)現在利用しているSNS・コミュニケーションアプリ(MMD研究所&スマートアンサーの作成)

   さて、2022年10月、起業家のイーロン・マスク氏に買収された米Twitter社。報道によれば、半数以上の人員を解雇されたうえ、非上場化されて、全権を握るマスクCEOのもとで、連日、「改革」が進められている。かなり多くの広告企業が離れたとも伝えられる。

   マスク氏はTwitter上で、「私はトップを辞任すべきか」と問いかけるアンケートを実施。投票の結果、「辞任すべき」が過半数を占めたため、2022年12月20日、マスク氏は「後任が見つかり次第、CEOを辞める」と表明。Twitter社の経営はどうなるのか、世界中の関心が集まっている。

Twitterアカウント、いくつ持っている?

   そこで、調査ではTwitterについて、詳しく聞いた。Twitterを利用している人にアカウント数を聞くと、「1アカウント」(57.7%)が最も多いが、「2アカウント」(21.0%)、「3アカウント」(21.0%)、「4~5アカウント」(6.4%)と、複数のアカウントを持っている人が4割以上いた【図表3】。かなり多くの人が複数のアカウントから投稿していることがわかる。

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(図表3)所有しているTwitterのアカウント数は?(MMD研究所&スマートアンサーの作成)

   最後に、混乱が続くTwitterが有料化もしくは終了した場合、次に利用すると思うサービスを聞くと(複数回答可)、「Instagram」(40.2%)が最も多く、次いで「LINE」(31.8%)、「Facebook」(11.1%)、「TikTok」(10.5%)と続いた【図表4】。

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(図表4)Twitterが有料化もしくは終了した場合、代わりに利用するサービスは?(MMD研究所&スマートアンサーの作成)

   利用しているSNSでは、「LINE」は「Instagram」の2倍近くも多いのに、いざ、「Twitter」の代わりとなると、「Instagram」の人気が高いのはなぜか。やはり不特定多数に発信する「拡散力」が、どちらかといえば親しい者同士の「コミュニケーション力」に優れている「LINE」よりは高いということだろうか。

   ただし、印象的なのは「わからない」(35.0%)と回答して迷っている人も3割以上いることで、「Instagram」に次いで2番目に多い。「Twitter」の行方がどうなるのか、気になる人が多いようだ。

   調査は2022年12月9日~12月10日、スマートフォンを所有する15歳~59歳の男女2231人にアンケートを行なった。(福田和郎)