産学連携の好循環生む
3つめは「優秀な人材」の確保だ。
熊本大学は「工学部半導体デバイス工学課程」(仮)を、2024年度に設置することを発表している。
この課程では、半導体デバイスの専門知識を備え、半導体デバイスの製造、評価・開発に携われる人材として半導体関連エンジニアを、熊本から世界で活躍する人材を育成する。
大学では、毎年のように半導体関連の人材を数多く輩出してきた。今後はその数がますます増えることが予想されており、これに対応する。
背景には、TSMCの新工場建設が決まったことなどで半導体の専門人材の確保が、熊本県内や国内で喫緊の課題となっていることがある。
この9月からは、工学部で「半導体工学教育プログラム」の授業が始まっている。同プログラムは学科に関係なく選択でき、12月からは対面授業も始まった。20人ほどの学生が参加。産学連携の好循環を生んでいるようだ。