熊本県に半導体工場が集積するワケ
熊本県に半導体工場が集積するには、ワケがある。
まずは、「キレイな水」だ。
県企業立地課は「熊本市内の生活用水を100%地下水源でカバーしているように、阿蘇に降った雨が時間をかけて湧出した、豊富な地下水に恵まれています。それが半導体にも利用できることです」と説明。多くの企業の立地につながっている。また、東京の約20分の1という「安価な工業用地」も、企業立地にはプラスだ。
熊本県と半導体との関係は60年を超える。
企業立地課は「早くに進出した企業は1960年代になります。(企業誘致が)本格化したのは1980年代後半ですが、半導体一本にしぼって積極的に誘致しました」と言う。「TSMC(の進出)が決まったのが大きいです。これまでの努力が実を結びました」と、話している。