東京外国為替市場 ドルの上値が重い展開か
東京外国為替市場見通し(12月26日~30日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=130円00銭~134円00銭
2022年12月23日(金)終値 1ドル=132円79銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの上値が重い展開か。
前週のドル円相場は、ドルが下落した。20日の金融政策決定会合で、日銀が予想外の長期金利の変動幅を従来の0.25%程度から0.5%へと拡大する金融政策の変更を発表。それにより、ドルは一時1ドル=130円台半ばまで急落した。
その後、米国の経済指標が市場予想を上回ったことや米長期金利の上昇を受け、ドルは1ドル=133円台前半まで値を戻した。
今週のドル円相場は、市場には日銀が金融引き締め方向へ政策を転換するのではないかとの懸念がくすぶり続けていることから、ドルの上値が重い展開となりそうだ。
ただ、米国のFRB(米連邦準備制度理事会)が引き続き、利上げ姿勢を崩していないことで、ドルが大きく下落する可能性は少なく、底堅い動きとなりそうだ。
◆国内外、今週発表予定の経済指標は?
経済指標は、国内では27日に11月完全失業率、11月有効求人倍率、28日に11月鉱工業生産、30日に大納会などの発表が予定されている。
海外では27日に米国の10月ケースシラー住宅価格指数などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)