プロ野球・日ハム「新球場」経済効果は1634億円超! 「新しいまち」の出現&人口増にも期待!...関大・名誉教授の試算を深読み

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2023年の「エスコンフィールドHOKKAIDO」の観客消費額は376億円超え

   日本ハムの主催ゲームの観客消費額をみると、2022年の観客数(札幌ドーム)は約129万人【1ページ目の表参照】に対して、新球場の定員が約3万5000人。

   従来の札幌ドームの定員約4万人で、そこから5000人減ったが、来年は新たにオープンする開閉式の新球場を見たいと思う人や「新庄監督効果」で、観客数はかなりの増加が見込める。

   こうしたことから、来年はコロナ禍前の2017~19年の3年間の平均観客動員数である約201万人が集まると仮定した。

   さらに、日本ハムの試合を観戦する人を(1)遠方から来てホテルなどに宿泊して観戦する人と(2)日帰りで観戦する人――に分けて試算した。

   宿泊して観戦する人は約201万人の2%と仮定し、年間約4万200人と推定した。その結果、宿泊観客の一人当たり消費額は、約2万5000円。総消費額は、約10億500万円だった。

   一方、日帰りで観戦した人は全体(201万人)の98%に当たるので、約196万9800人になる計算だ。日帰り観客の一人当たりの消費額は約1万4000円で、総消費額は約275億7720万円となった。

   日本ハムの試合を宿泊して観戦した人と日帰り観戦した人の合計の総消費額は、約285億8220万円にのぼると試算した。

   一方、来季のその他のスポーツ大会やコンサートなどのイベントの観客消費額はどうなるのだろうか。

   現段階では、新球場の年間イベント数が「まったく未定」とのことから、札幌ドームの観客数【1ページ目の表参照】を参考に、他のイベントの観客数をピーク時の2017~19年の3年間の平均、91万人の半分にあたる約40万人と仮定する。

   これを、宿泊による観客数(約12万人)と日帰りの観客数(約28万人)に分けて試算した。それによると、宿泊観客の一人平均の消費額はチケット代を含め約2万8500円で、総消費額は約34億2000万円。また日帰り観客の一人当たりの消費額は約1万7500円で、総消費額は約49億円となった。

   これにより、その他のイベントの観客の総消費額は、約83億2000万円と試算した。

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