企業のメインバンクにじわり変化...ネット銀行が急伸、地銀の「単独過半シェア」は22行へ

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

地銀の経営統合でシェア上昇 「八十二+長野」も6割超え

   1行が単独過半数のシェアを有する都道府県は合計で20にのぼる。

   前年と比べて変化はなかったが、すでに経営統合が発表されている青森県(青森銀行とみちのく銀行、シェア70.51%)、福井県(福井銀行と福邦銀行、シェア55.12%)を加えると、単独過半数シェアの地銀を有する都道府県は合計で22になる。

   愛知県で経営統合した愛知銀行と中京銀行のシェアの合計は約1割にとどまるが、県内トップシェアの三菱UFJ銀行に次ぐ県内2番手の規模となる。2023年6月1日をメドに経営統合する長野県の八十二銀行と長野銀行(61.62%)は、八十二銀行単独で県内シェア50%を超える。

   一方、福岡県における福岡銀行と福岡中央銀行のシェア合計は 38.37%にとどまった。

   帝国データバンクは、

「地域金融機関に求められる役割がさまざまな場面で増えるなか、相次ぐ経営統合や県内トップ行による寡占化は『借り手』からは手数料の引き上げや、店舗の統廃合に伴う利便性の悪化、競争低下による融資への悪影響を心配する声も少なくない。
一方で、低コストでの送金や口座維持手数料の無料化など利便性の高い決済機能面を強みに、ネット銀行が店舗型金融機関の新たな受け皿となりつつあるほか、他の地域から『越境』してサービスを提供する金融機関も多く、地域を問わないネット銀行を含め、金融機関の選択肢が増えている」

と指摘する。

   今後、企業のメインバンクや、それによって銀行のシェアが大きく変化していく可能性がある。

姉妹サイト