会社としての目標を示しても受け入れない部下...どう対処する?【上司力を鍛えるケーススタディ CASE18(後編)】(前川孝雄)

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あなた自身が、しっかりした意志を持つこと

   私は企業の経営者や管理職である上司層の方、現場社員など、さまざまな層の人と話をする機会があります。そこでいつも感じるのは、「上司である中間管理職は部下に不満を持ち、幹部管理職は中間管理職に不満を持ち、取締役は幹部管理職に不満を持ち、社長は取締役に不満を持ちがちである」ということ。不満に多いのは、「上位の人が期待するより、下位の人が自分の役割を過小解釈している」ことなのです。

   あなた自身は、思い当たることがありませんか? 「部下がいちいち『これでいいですか』『あれはどうしましょう』とお伺いを立ててくる。もっと自分の意志を持って、自主的に動いてくれればいいのに...」と感じませんか。あなたが部下に期待する役割について、部下自身は過小評価しているのです。

   これと同じことは、中管理職や現場責任者にも当てはまります。幹部管理職から見れば、あなたが自分の裁量を狭めていることが多いのです。

   そこで、自分に期待されている働きを理解するためにも、上層部と十分なコミュニケーションを取ることです。何よりあなた自身がしっかり意志を持つことを心得ましょう。

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