アフターコロナの価値観、明らかに...野村総研「1万人アンケート」で判明、これからの消費動向

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買い物で高まる「コスパ」志向

   景気や家庭の収入の先行きへの悲観が強まれば、当然、消費意識・行動にも影響が出てくる。

   「とにかく安くて経済的なものを買う」という低価格志向が下がり、「価格が品質に見合っているかをよく検討してから買う」というコストパフォーマンス志向が高まっている、と分析している。

「コロナ禍で本当にダメージを受けた層は、『とりあえず安いものを買おう』というようなあいまいな節約の仕方はしないのである」

   価格に見合っているかどうかを検討して、そうでなければ「買わない」といった、よりシビアな「取捨選択」が起こっているのだ。

   生活満足度の項目では、2012年以降一貫して増え続け、コロナ禍を経験した2021年にはさらに上昇していることに注目している。生活満足度が上昇に転じる潮目となった2012年は、東日本大震災の翌年である。平穏な日常生活に感謝し、再評価するようになった人が多いと見ている。

   一方、コロナ禍の自粛生活は若者から生活の充実感を奪っている、と指摘する。10代の若者だけは生活の充実度が下がっているからだ。学園祭や修学旅行などの行事も制限され、生活の充実感を構成する経験がコロナ禍によって大きく阻害された。

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