今が瀬戸際...「人口減少社会」を企業はどう生き残るか?

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外国の人口変化も頭に入れた経営戦略を

・ステップ9 「多極分散」ではなく「多極集中」で商圏を維持する

   全国各地に「極」となる都市をたくさん作ろう、という考え方だ。人口規模で言うと、周辺自治体を含め人口10万人程度。大半の業種が存続可能になる。この10万人商圏を生活圏とし、中核的な企業や行政機関を中心として雇用を維持しながら、海外マーケットと直接結びつくことで経済的な自立をめざす。

・ステップ10 輸出相手国の将来人口を把握する

   外国の人口変化も頭に入れた経営戦略を立てる。世界人口の3分の1をサハラ砂漠以南のアフリカが占めることも知っておいた方がいいだろう。韓国・中国では少子高齢化が進み、インドが魅力的なマーケットになる。

   河合さんは、人口減少対策とは「夏休みの宿題」のようなものである、と喝破している。ずるずると先延ばしにしてきた日本の社会。今が「瀬戸際」だと警告している。(渡辺淳悦)

「未来の年表 業界大変化」
河合雅司著
講談社現代新書
1012円(税込)

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