「企業改革」に2パターン...1つ目は、働き方など「ハード面」の向上
ランクインした各社のスコアの変遷や投稿された社員クチコミを見ていくと、企業が取り組んだ改革は大きく2つのパターンにわかれるようだ。
パターン1は「ハード面での改善」だ。「残業時間(月間)」や「有給休暇消化率」「待遇面の満足度」など、数字にすることができ、目に見えて改善がわかるハード面の改善に着手した企業は総合評価がアップする傾向にある。
もともと業務負荷が大きい職種・業種だった企業が働き方改革に取り組んだり、人事制度を見直して報酬面の改善を進めたりした結果、総合評価の改善につながるケースが代表的だ。たとえばこんなクチコミに表れている。
モデュレックス「産休、育休はもちろんのこと、復職後の時短勤務制度や、働き方を選べる制度の導入も直近でなされたばかりで、制度自体の柔軟さがある。家族を大事にしている人が多い会社であるため、上席や同僚の理解も得られやすいアットホーム感がある。また、実力主義ということもあり、性別に関係なく、結果を出す人にはキャリアアップの道が自ずと開かれており、平等さもある」(事務、女性)
EYストラテジー・アンド・コンサルティング「常に組織として良くなろうとする取り組みがある。意識や環境の醸成に関して、グローバルからもさまざまなアクティビティが課され、ローカルでも動きがあります。例えば、多様性関連で行ったり、給与の競争的な設定改定、評価制度など、変化・前進しようとしたりする動きがよく見られます」(コンサルタント、女性)
三菱地所プロパティマネジメント「近年は働き方改革やリモートワークに積極的に挑戦し、社内システム面を中心に大きく変革しており、個人個人の働きやすい環境づくりに努めている」(プロパティマネージャー、男性)