若い世代ほど、「終身雇用」より「ジョブ型雇用」望む
最後に、Z世代の雇用への意識を探るために、相反する傾向の質問項目を闘わせて比較した。(A)「ジョブ型雇用がよい」VS(B)「終身雇用がよい」だ。
ここでも世代間の意識の違いがあきらかになった。若い世代ほど終身雇用をよいと考える人が減少、ジョブ型雇用がよいと考える人が増加する傾向になった。【図表4】。
ただし、どの世代も「わからない」が最も多いという結果で、Z世代女性では5割弱を占める。ジョブ型雇用が進むといわれる現状を、それぞれの世代がどう感じているか、興味深いところだ。
アスマークの担当者はこうコメントしている。
「Z世代に着目しながら、キャリア意識、転職意識、雇用への意識を比較してみましたが、やはりX世代などのほかの世代と比べると理想の働き方における考えの違いが浮き彫りとなりました。特にZ世代男性で出世意欲が高いこと、スキルアップへの意識やジョブ型雇用を良いと考える傾向が強いことが印象的でした。
Z世代以外の人にとっては意外だったのではないでしょうか。 今回の結果から、若手にスキルアップできる環境を用意しなければ、転職につながるということが見えてきました。会社に長く勤めてもらうためにも、成長できる環境を追求していくことも重要な視点ではないでしょうか」
調査は22歳から56歳の正社員男女計1200人を対象に、2022年11月22日~11月25日にインタネットによるアンケートで行われた。(福田和郎)