特別加入させないと「労働基準法違反の可能性がある」
労災センター共済会の調査では、「あなたは一人親方に対して、いざという時の備えとして『労災保険の特別加入』をしておいてほしいと思いますか」との問いに、「非常にそう思う」が77.8%、「ややそう思う」が13.5%と、91.3%の人が一人親方の労災保険の特別加入の必要性を実感していたことがわかった。
「あまりそう思わない」は5.8%、「まったくそう思わない」はゼロ、「わからない・答えられない」は2.9%だった。
特別加入の必要性を感じている人(95人)に、その理由(複数回答)を聞いたところ、「補償に関するトラブルを防ぎたいから」が77.9%、「万が一の時のリスクを少しでも減らしたいから」が54.7%、「労働基準法違反による処分の可能性があるから」が53.7%という結果になった。
「会社側に保険料の追加徴収があるから」が16.8%、「元請けから言われたから」が14.7%、「その他」1.1%、「わからない・答えられない」は1.1%だった。ほかにも、次のような声があった。
「一人親方は元請けの労災保険が適用されないので」(57歳)
「公共工事を実施する際に、労災加入が必要なため」(52歳)
「保証なしでは、現場に入れない。何かあってからでは遅いから」(45歳)
「自分の生活を守るという観点から、是非入っておいて欲しい」(58歳)
「建設現場は常に危険と隣り合わせなので絶対に加入するべき」(59歳)