きょうは30代のHさんがいらっしゃっています。
「20代から部署異動しながらもずっと内勤で働いています。営業職や技術職の同期をみると、成績を上げていたり、特許をとったりと活躍している姿ばかり目に入ってきます。仕事内容が違うので比べても仕方がないですが、ずっと内勤で働いてきたので、自分は仕事で何を積み上げてきたのかなと、ふと不安になってしまうんですよね。ずっとこの仕事を続けているけれど、果たして自分って向いているのかな、他の仕事を知らないだけなのかな、なんて思ったりもしますね。上司に相談したら『あまり人と比べずに、Hさんらしく仕事をしてみなよ』と言われました。私らしく、ってなんでしょうね。」
向いているか、向いていないか...自分ではよく分からない
転職の面接や自己紹介の際に、自分は今の仕事が向いている、天職だとアピールする人もいるかと思います。でも、実際にはHさんのように、「長く続けただけで、向いているかどうか分からない」といった人もいるかと思います。おそらく定年まで、「向いているのかな」と、答えを見つけられない人もいるでしょう。
続いているからきっと向いているんだと思えたり、自分では向いていないと思いながらも人からは「向いているね」と言われたり......。それで、「結局どっちなんだ」と分からないままかもしれませんね。
「コツコツ続ける人は事務職に向いている」「体育会系は営業職に向いている」などと、ひとまとめにされることもあります。けれども、自分に本当に向いているかどうか悩むよりも、何か「自分らしいポイントを持って働けているかどうか」が大事なのではないでしょうか。