「現役」が第6位以下に集まったワケとは?
第6位以下には「現役」の名も並ぶ。
6位は、ソフトバンクグループ代表取締役会長兼社長執行役員の孫正義氏。第7位には1973年に28歳で日本電産を創業した同社の代表取締役会長兼CEOの永森重信氏が入った。
同じ7位の盛田昭雄氏は、井深大氏とともに電機大手のソニーの創業者の一人で、独創性の高い、革新的な商品を世に送り出すことでソニーブランドの人気を確立した。
富山県出身で、YKKの創業者の吉田忠雄氏も7位。「ファスナーは壊れなければよし、壊れたらダメ」の言葉を遺し、ファスナーの生産でYKKを世界的な企業に育て上げた。
第10位には、2人。トヨタ自動車の代表取締役執行役員社長兼CEOで、自身もハンドルを握るレーシングドライバーである豊田章夫氏。それから、伊藤忠商事会長・社長の丹羽宇一郎氏となった。丹羽氏は2010年6月から12年12月まで、中国駐箚特命全権大使を務めてもいた。
JMAは、松下幸之助氏や本田宗一郎氏ら「常連」が、「現役」の孫正義氏や豊田章夫氏などを抑えて上位を占めることについて、
「現役の経営者は、まだ歴史的な評価が定まっていないことが背景にあるのではないでしょうか。松下幸之助氏や本田宗一郎氏には、戦後の混乱期のなかで事業を興し、大きく発展させ、次の世代に遺したという歴史的な裏付けがあります」
と、評価した。