はじめたころは130円台で大騒ぎだったのが...
◆「リスクヘッジの重要性を学びました」(北大金融研究会 不破拓人さん)
お久しぶりです。FX大学対抗戦前半戦でトレードを担当していた不破です。FXトレードは初めてで、最初は右も左も分からないまま、損をしないためにトレードしていました。
そして慣れ始めたころ、緊張感が抜け、何も考えず、ドル円ロングを注文し、大きく損失を出しました。その後、運良く取り戻すことができましたが、このFX大学対抗戦を経て、リスクヘッジの重要性を学びました。
僕がトレードし始めたころは、ドル円レートは130円の大台にのり、135円あたりでうろついていました。当時は大分円安が進行したなと感じていましたが、今となっては、135円はむしろ円高と言えるような状況です。このような変動の大きな状況で、他校の方々と競い合いながら仮想トレードができたというのは、とても価値のあるものだったと思います。
トレードは、自分のお金でやらなければ学べないという人がいます。私も、それは一理あると思います。仮想トレードでは、お金を失う辛さがなく、また欲をかいたトレードもしないからです。しかし、ある程度の期間、競争しながらトレードを行うことで、結果を出すために努力し、経済指標の知識やテクニカル分析の手法など、多くのことを学べました。
最後に、このFX大学対抗戦を支えてくださった全ての方々に、この場でお礼申し上げます。
FXトレードは初挑戦。今まではファンダメンタルを基礎とした株式投資を行っていました。今回のFX大学対抗戦では、せっかくのデモトレードということで、テクニカル分析にも挑戦したいです。趣味は映画観賞。最近観た映画の中では「ドライブ・マイ・カー」が推し。
◆「冷静に適切な判断を下すことは難しかった」(北大金融研究会 小松柊太さん)
北大金融研究会の小松です。前半の不破からバトンタッチし、9月から3か月間、FXトレードをやってきました。
私が最初の記事で上げた方針は(1)取引通貨はドル円のみ(2)取引ごとに根拠を示す(3)感情で取引をしない、の3つ。
(1)は「選択と集中」ということで一貫して行ってきましたが、(2)と(3)は守り切ることはできませんでした。そもそも初陣でいきなり20万損したときに、すでに守れていなかったのですが...。いったん取引画面に入ると常にレートが変動している中で、冷静に適切な判断を下すことがどれだけ難しいことかを実感した3か月でした。
最初の頃は夏休み期間だったこともあり、多く時間を掛けて取引に励むことができたのですが、後半になるにつれて、学業や就活との兼ね合いで、そもそも取引に掛けられる時間が少なくなり、ファンダメンタルズを調べずにぶっつけで取引をすることも多くなっていきました。
簡単に言えば、実際に取引を実行するまでの準備をしなくなっていった、ということです。重要指標、FRB高官の発言、日銀の動向、金利差...。こうしたファンダメンタルズを調べてから、初めてテクニカル分析を使い取引の方針を立てる。そうすることで、心にも余裕が生まれ、感情的な取引も避けられる。初心者だからこそ、こうした基礎をおろそかにしてはいけなかったと思っています。
また、CPI(消費者物価指数)の発表などで一気に振れるなど、そもそも平日刻一刻とレートが変化している「為替」というものが、とても不思議なものだとあらためて感じました。
先日、なぜか京都帰りの後輩が数百円をドルに両替していたのですが、そこで初めて1ドル札を見ました。もちろん1ドル札は何も変わらないのですが、為替相場では数秒単位でその価値が変動しています。
反対に、私たちが普段使っている円の価値も、海外から見れば常に変わっているわけです。この3か月はFXを実際に続けることで、日々変化する「通貨の価値」というものを体感することができた、とてもいい経験でした。
今後も時間と余剰資金が許す範囲で続けようと思います。
北大金融研究会(HFAC)所属。投資は積立投信から始め、半年ほど経つ。FXは試しにかじってみたものの1500円の損失を出し、情報の大切さと難しさを体感。今回、もう少しチャレンジしてみることにした。趣味は旅行、写真など浅く広く。プロフィール写真は今年2月に訪問した納沙布岬。
→北大金融研究会
◆「当初の『総合的に勝てる取引』を成し遂げられた」(同志社大学 岩瀬颯汰さん)
6月からの怒涛の6か月間が終わりました。
1人で走り続けた自分に「お疲れさま」とねぎらいの言葉をかけるとともに、僕にFXの技術や知識を伝授してくださった先輩や毎週毎週原稿を編集してくださった編集者の方々には感謝しています。ありがとうございました。
さて、僕のトレードの話となりますが、当初の「総合的に勝てる取引」の理念は達成できたのではないかと思います。はじめは日をまたぐスイングトレードがメイン、後にデイトレード、スキャルピングと主に3つのトレードスタイルを試してみました。が、個人的には、1時間足を軸としたデイトレードが一番ファンダメンタルズとテクニカル分析の折り合いがつくと感じて、主にこちらのスタイルを貫きました。
取引ペアも1種類に絞らず、メジャー通貨から始まり、ノルウェークローネのようなマイナー通貨ペアも取引しました。最終的には、米ドル円とポンド円にファンダメンタルズの追いやすさから落ち着きましたが、今後はユーロドルなども本格的に手をだしてみたいと考えています。
損切りもある程度自分のルールを設ける等、僕のトレードは機械的な部分が多く、面白味にはかけていたかもしれません(笑)。しかしながら、他の参加者の方々の記事も参考にし、自分なりに改善していった結果なので、そこはご容赦いただければ幸いです。
あらためまして6か月間、ありがとうございました。
FXは高校時代から独学で学んできており、このたびは自身の実力を試したく、このFX大学対抗戦に臨んでいます。不束者ですが、よろしくお願いします。
◆(一橋大学 チームMegis)
林檎
一橋大学投資サークルTOWALYに所属しています。ファンダメンタルズ分析を基に株式投資を行っており、FXはまだ初心者です。モラトリアム実践中! 経験が浅いFXでは試行錯誤が続くことと思いますが、みなさんに成長していく姿をお見せしたいと思っています! よろしくお願いします!!
一橋大学投資サークルTOWALYに所属しています。FXの経験はまだ浅いのですが、この一年を通してさまざまなことを吸収し、成長していきたいと思っています。テクニカル分析に興味があります! 1年間よろしくお願いします!
みなさん、当企画「100万円増額計画 FX大学対抗戦 Season6」にご協力いただき、ありがとうございました! おつかれさまでした!(会社ウォッチ編集部)
学生投資連合USIC
「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/