ベテラン世代に「よろしくお願いします!!」が失礼な理由
さて、ビジネスチャットは、Eメールと比較して短文でコミュニケーションが成立するのが魅力だ。絵文字に頼らず地の文で思いを伝える場合、どんなテキストの好感度が高いのか。こちらも「ありがとう」と「よろしくお願いします」の双方で調査した。
上司や先輩からの「ありがとう」で「好感が持てるテキスト表現」は、世代を問わず1位になったのは「ありがとう!!」で、2位「ありがとう」、3位「ありがとう。」という結果に。ビックリマークを2つ付けた「ありがとう!!」は全力で感謝している気持ちが部下・後輩の心を打つようだ。
一方、部下・後輩からの「よろしくお願いします」では、受け取る側の世代の差がでた。40~50代のベテラン世代は、1位「よろしくお願いします」、2位「よろしくお願いします。」、3位「よろしくお願いします!!」と、文末に何もつけないシンプルさが好評だった。
しかし、20~30代の若手世代は1位「よろしくお願いします!!」、2位「よろしくお願いします。」、3位「よろしくお願いします」と、ベテラン世代とは真逆の結果に。若手は前のめりの印象を好む傾向がうかがえるが、部下・後輩から上司・先輩へという前提があるので、ベテラン世代はビックリマークに眉をひそめる可能性に配慮したほうがいいだろう。
最後に、「チャットツールでのやりとりで『世代間ギャップ』を感じることはあるか」と聞くと、「とても感じる」(11.0%)と「やや感じる」(35.3%)を合わせて、全体の約半数(46.3%)の人が「感じる」と答えた。この傾向は20代から50代まであまり差がなく、性別でみると女性よりも男性のほうが世代間ギャップを感じる割合が高かった。