「なるはや」は幅が大きいので、使い方に注意を
調査では、ビジネスシーンで使われる言葉についても聞いている。よく口にする「さくっと終わらせます」の「さくっと」には、「軽めに」「テキパキと」などの意味があるが、どのくらいの時間なのか――。その結果、「5分」(32.3%)が一番多く、次いで「10分」(25.0%)、「30分」(17.3%)の順となった。なかには「1時間」(8.3%)という人もおり、人によって幅が大きいが、気持ちよく終わらせるには30分以内が目安のようだ【図表4】。
また、「なるはやでお願いします」の「なるはや」(なるべく早く)は、「10分」(24.0%)と「5分」(21.5%)に集中しているが、「30分」(20.0%)と考える人も結構多い。だから、この言葉を使って仕事を頼むときは注意が必要だろう【図表5】。
上司の立場から若い部下たちを呼んで「ちょっと打ち合わせ」をしたい時も多いだろう。その場合の時間の目安は――。「30分」(31.3%)が最多で、10分(25.5%)、20分(18.5%)の順となった。平均は約27分だから、30分以内で切り上げたいところだ【図表6】。ちなみに、「じっくり打ち合わせ」になると、半数近くが「1時間」(48.0%)と回答。平均時間は1時間13分だった。
この調査では、「十年一昔」の「一昔」も、Z世代では「5~6年」が一般的で、全体的に上司・先輩世代より時間感覚が短いようだ。というわけで、長々とお説教をしたりすると嫌われるで、くれぐれもご注意を。(福田和郎)