「テレワークうつ」の正体は承認不足だった。

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在宅勤務では「社会的報酬」が欠けていた

   最初に、「テレワークうつ」の正体は承認不足だ、と指摘している。

   テレワークに切り替えることが困難な理由を追究していくと、技術的な問題よりも、社会的・心理的な要因が大きな比重を占めていることがわかってきたという。そのなかでも、働く人にとってテレワークで満たされない大切なものは、一言でいうと「刺激」だ。

   在宅勤務経験者に対するインタビュー調査を紹介している。

   在宅ではあいさつや感謝の言葉、賞賛、言葉かけ、同僚との雑談などの「社会的報酬」が欠けている実態が明らかになった。

   ここ数年、「承認欲求」という言葉がちょっとした流行語になっており、「とにかく目立ちたい」「注目されたい」という欲求だと思われているが、それは誤解だという。

   そうした行動は承認欲求の特殊な表われ方に過ぎず、実際はもっと奥深くて普遍的で、欲求の中身も表われ方も多様性に富んでいるという。

   同じ承認でも、上司と部下という「上下関係」における承認と、同僚同士など「水平方向」の承認とは違う意味を持つ。

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