会社では偉くなるほどストレスが減り、「いい睡眠」をとる!?
――なるほど。「出世すると見える景色が変わってくる」といえば、今年2月、役職の階段を上げれば上がるほど、生きがいを感じるようになる――こんな研究結果が発表されています。日本総合研究所研究員の小島明子さんがまとめた「東京圏で働く高学歴中高年男性の意識と生活実態に関するアンケート調査結果」がそれです。
J‐CASTニュース会社ウォッチでもこの研究を「シニア男性の再就職『出身大学の難易度』で決まる?驚きの調査...女性研究者に聞いた「プライド捨てましょう!」(2)という記事で紹介しました。
その中で面白かったのは、会社の中では偉くなればなるほどストレスが減り、睡眠をたっぷりとる人が増えること。社長、重役クラスのストレスの度合いは主任クラスの約半分。「いい睡眠」を取っている割合も1.5倍に高まります。上に行くほど責任が重くなるはずなのに、重圧を感じないのか。研究者の小島さんに聞いたときの回答は、こういうものでした。
「私も個人的には、夜も眠れないほど従業員のことを心配する経営者であってほしいと思います。しかし、現実には『いつもストレスがある』と答えた社長は3.1%しかいません。偉い人ほど仕事の裁量が大きくなり、それだけやりがいと満足感が高くなり、仕事が楽しくて仕方がないのかもしれません。夜もストレスなくたっぷり眠れるのではないかとも思います」
たしかに、平社員が見ている光景と、経営幹部たちが見ている光景はかなり違うようですね。