東京外国為替市場 底堅い展開か...2023年も米国の利上げ続く可能性は高く
東京外国為替市場見通し(12月12日~16日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=134円80銭~138円00銭
2022年12月9日(金)終値 1ドル=136円56銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが底堅い展開か。
前週のドル円相場は、ドルが反発した。米国の利上げ継続観測を背景に、ドルは一時1ドル=137円後半まで上昇した。中国の新型コロナ規制の緩和による経済再開への期待感も、ドルの下支え要因となった。
今週のドル円相場は、ドルが底堅い動きとなりそうだ。
米国の11月生産者物価指数が市場予想を上回ったことで、引き続き、インフレ懸念が意識され、米国の利上げ継続に対する思惑が強まった。
13~14日のFOMCの行方が大きな注目材料だが、2023年も米国の利上げが続く可能性は高く、ドルが大きく下落する状況にはなさそうだ。半面、景気後退懸念も根強く、米長期金利が大きく上昇する可能性も弱まっていることから、ドルが大きく上昇する展開も見込みづらい状況だ。
経済指標は、国内では12日に11月国内企業物価指数、10-12月法人企業景気予測調査、14日に12月日銀短観、10月機械受注、15日に11月貿易収支などの発表が予定されている。
海外では、13日に米国の11月消費者物価指数、米国のFOMC(14日まで)、14日にパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長会見、15日に中国の11月鉱工業生産、中国の11月小売売上高、BOE(イングランド銀行)金融政策委員会、ECB(欧州中央銀行)定例理事会、米国の11月鉱工業生産、米国の11月小売売上高などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)