【1万円からはじめる暗号資産】2022年、仮想通貨関連5大ニュースで振り返る! 暗号資産市場「冬の時代」は、これからも続くのか?【結果発表!】

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当初から、今回は「厳しい戦い」が予想され...

◆「真剣に仮想通貨の値動きに向きあえた半年間。これからもトレードを継続していく」(北海道大学 花野直樹さん)

   正直、あまりいいところがありませんでした。大きな下落トレンドの中でショートをして儲ける機会はいくらでもあった中で、よいパフォーマンスを上げられなかったのが悔しいです。

   僕が仮想通貨を触りだして半年ほどになるのですが、トレードバトルを通して、真剣に仮想通貨の値動きに向きあうことで、値動きの癖や、トレードバトル参加者の城正人さんの記事、池田さんのアドバイスを通して多くのことを学べたと思います。

   この学びを生かしてこれからも仮想通貨のトレードを継続していきたいと考えています。短い間でしたが、ありがとうございました!

花野 直樹(はなの・なおき)
花野 直樹(はなの・なおき)
北海道大学工学部4年
北大金融研究会の所属。ふだんはテクニカル分析を使った株式の短期トレードをしています。やるからには1位をとれるよう、頑張ります!

◆「2023年相場は上昇も下落もしない、いわゆるなぎ相場に?」(明治大学 城正人さん)

   米国の利上げに伴い、リスク資産から資金が退避する流れの中、厳しい戦いが予想されていた今年のトレードバトル。収支は微増という結果に終わりました。

   市場が大きく崩落する中で、ミーム化するアルトコインの上昇を取れれば、この市場の中でも大きな利益を取れたのにな・・・と反省。数か月に渡る円の下落やDoge(ドージコイン)の上昇を収益にできなかったことが悔やまれます。

   さて、それでは今年の相場の振り返りと、2023年相場の乗り方について検討していきましょう!

2022年相場を振り返る

●1. 利上げに伴うリスク資産回避の流れ

   米国消費者物価指数は高騰するエネルギー価格を背景に、前年比7%を超過。つまり、法定通貨の価値が下落し、モノの値段が異常な上昇を見せている、ということです。FRB(米連邦準備制度理事会)はインフレを抑え込むべく、利上げを敢行。リスク資産から資金が退避する流れは止まらず、ビットコイン価格は1年間で70%の下落。

   法定通貨の価値が下落する局面においては「仮想通貨はインフレヘッジになる」なんて言われた頃もありましたが、一部で正しく、一部で間違っているように感じます。特に現在においては、全く機能していない模様。

   2020年4月以来、市中へ中央銀行が莫大な資金を投入していた際には、資金の待避先として、リスク資産である仮想通貨が選ばれましたが、現在は逆にリスクの高い資産からは資金が流出しています。

   一部の投資家は利上げ幅縮小→リスク資産市場は活況へとの見方をしているようです。しかし、今後利上げのペースが鈍化していくとはいえ、2020年のように緊急的な措置として、莫大な資金を投入することはないでしょうから、本当にすぐに活況を迎えるのかは疑問なところ。

出典:United Status Inflation Rate
(https://tradingeconomics.com/united-states/inflation-cpi)

●2 市場を大きく動かしたFTX騒動

   6万ドルの高値をつけたのち、2万ドル付近で推移していたビットコイン。以下の長期チャートをみていただければわかるように、大きく下落したのち、2万ドル近辺で横ばいの局面に以降しつつありました。が、FTX騒動の発生した11月、大きく2万ドルを割れてしまいました。

   現在、ビットコインの時価総額は3000億ドル(44兆円)、最盛期には2.8兆ドルあった仮想通貨全体の時価総額は8200億ドルまでに減少。市場の縮小具合を実感させられます。

   さて、FTXの与えた影響は、仮想通貨の価格だけにとどまりません。なにしろ「世界第2位、世界中に名を知らしめる取引所すらもいとも簡単に破綻する」ことを露呈してしまったからです。

   もちろん、仮想通貨そのものの問題というより、それを管理する取引所のガバナンスの問題ですから今後規制は強まることになるでしょう。

   (もちろん、より非中央集権的で使いやすい取引所が誕生すれば人気を集めるかもしれません。)

●3. 2023年相場どう乗り切るか

   これは占いのようなもので、ただの山勘でしかありませんが、2023年相場は上昇も下落もしない、いわゆるなぎ相場になるのではなかろうかと思います。そして、次の上昇相場までの力を貯める時期になるでしょう。

   したがって、相場としては「つまらない」と多くの投資家が去っていくでしょう。しかし、2020年、Uniswap(ユニスワップ)を発端に、DeFi(デファイ)全盛期を迎えたように、大きく世界に影響を与える製品が開発され、誕生するのもこの時期。

   開発者イベントなどでどのようなプロジェクトがETH foundation(イーサリアム財団)から賞を受賞しているのかなどをチェックしておくと、今何が注目されているかをリアルタイムでチェックできるのでおすすめです。

●4. まとめ

   さて、26回にわたって、さまざまなトピックをお送りしてきましたが、今回はまとめ記事ということで、本当の最終回。

   ICPとBTCの統合など、密かに注目され続け、個人的に次の大相場で花開くのではないかという今後の相場に生きる話題も取り扱ってきました。

   しかし、仮想通貨界隈では巷で言われるように、詐欺的なプロジェクトも少なくありません。「インフルエンサーが行っているから」「なんだかすごそうだから」ではなく、きちんと仕組みを理解して投資していきたいですね。

   半年間、ありがとうございました!

城 正人(じょう・まさと)
城 正人(じょう・まさと)
明治大学経営学部
2021年に引き続き、出場します! 投資対象として仮想通貨に興味を持つも、その技術の持つポテンシャルに惹かれDapp開発に着手。投資家としてだけでなく、開発者としての視点からの投資戦略も立てていきます!
Twitter: https://twitter.com/dennoah_jo

◆(東京大学 迫嵩明さん)

迫 嵩明(さこ・たかあき)
迫 嵩明(さこ・たかあき)
東京大学文科二類2年
学生投資連合USIC代表
高校3年生の時に株式投資のおもしろさに目覚める。日本株、米国株、仮想通貨投資を行う。長期的に伸びる市場でビジネスを展開している企業に長期投資することをモットーとしており、テンバガーを虎視眈々と狙っている。 金融を学ぶ「おもしろさ」、投資を始める「意義」を多くの人に知ってほしいと切に願う。
学生投資連合USIC:https://www.usic2008.org/

   みなさん、当企画「1万円からはじめる大学対抗!暗号資産バトル Season4」にご協力いただき、ありがとうございました! おつかれさまでした!(会社ウォッチ編集部)

学生投資連合USIC 「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/

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