メーガン妃夫妻のネトフリ番組で「フェイク」疑惑?! そして、苦悩語られる場面で...思わぬ注目を集めてしまった「ひざ掛け」(井津川倫子)

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   英国のヘンリー王子とメーガン妃のNetflixドキュメンタリー番組「Harry&Meghan」が波紋を広げています。

   2022年12月に2回にわたって放映が予定されているこの番組。公開に先立って2つの予告編が発表されましたが、夫妻とは全く関係のない映像が随所に使われるなど、「misleading」(誤解を招く)内容だと批判されているのです!

   実際、私も予告編を観ましたが、作りこみがなされたと思しき内容には後味の悪さが残るばかり...。英国を中心に「フェイクだ!」と非難が集まるなか、なぜかあの高級ブランドの注目度が爆上げとか。相変わらずお騒がせな「メーガン劇場」を追ってみました。

  • 英国のヘンリー王子とメーガン妃がまたまた話題に(写真はイメージ)
    英国のヘンリー王子とメーガン妃がまたまた話題に(写真はイメージ)
  • 英国のヘンリー王子とメーガン妃がまたまた話題に(写真はイメージ)

「英王室のセンターはウイリアム」はウソ? まだ予告編なのに...数々の「フェイク」疑惑が?

   先日公開された予告編では、ヘンリー王子があからさまに英王室を「非難」する発言が次々と飛び出し、各国メディアを騒がせています。

   たとえば、英王室は「leaking」(情報のリーク)「planting of stories」(話のでっちあげ)といった「dirty game」(汚いゲーム)にまみれていて、常に「war against Meghan」(メーガン妃に対する戦い)が挑まれていたと告発。

   「王室に嫁いだ女性は痛みと苦しみを味わう」と、母親の故ダイアナ妃や妻のメーガン妃の苦しい立場をアピールしつつ、「We know the full truth」(僕たちはすべての真実を知っている)と、さらなる暴露を示唆する発言までしていました。

   インタビュー中に感極まったメーガン妃が思わず涙をぬぐう場面もあり、いったいどんな「dirty game」が繰り広げられていたのかと、英王室の内情を知りたくなってしまうのが世の常です。2回にわたる番組でどんな真実が明かされるのか...。Netflixの高視聴率は約束されたようなものでしょう。

   ところが、このヘンリー王子とメーガン妃の「暴露番組」に対して、「フェイクだ!」と「捏造」を指摘する報道が相次ぎ、思わぬ展開になっています。

Harry and Meghan's Netflix trailers criticised over 'misleading' clips
(ヘンリーとメーガンのネットフリックス予告編は、「誤解を与える」編集が見つかり、批判されている:英BBC放送)

   英BBCは、数々の場面が「事実と異なる」と指摘する専門家やメディアの分析を紹介しています。

   予告編では、行く先々でパパラッチに取り囲まれるヘンリー王子とメーガン妃の姿を強調していますが、驚くことにこれらのパパラッチの映像が、夫妻とはまったく関係のないものばかりだというのです!

   ほかにも、映画「ハリー・ポッター」のプレミアに集まった報道陣や、米トランプ元大統領の弁護士を追うパパラッチ、飲酒運転で逮捕されたセレブモデルを追うカメラマンなど、撮影された場所も時期も異なる複数の映像が「意図的に」使われているとのこと。

   さらに、夫妻が「不法侵入したカメラマンに撮られた」というナレーションの場面で使っている映像は、許可を受けた王室カメラマンが「公式に」撮影した映像だったと、当のカメラマンが告発する始末。

   また、「王室ではヒエラルキーがあった」とヘンリー王子夫妻が吐露する場面では、ロイヤルファミリーが勢ぞろいした写真の右端を切り取って、いかにも兄のウイリアム王子夫妻が「センター」にいるかのように見せていたことも指摘されています。

   実際に「センター」の位置をキープしていたのは故エリザベス女王で、ヘンリー王子夫妻はその横で「準センター」扱いだった、むしろ端っこに追いやられていたのはウイリアム王子夫妻だったとのこと。写真を意図的に切り取ってまで、彼らが伝えたいことは何だったのか...。

   たった数分間の予告編でさえ、たちまちいくつかの「捏造」が指摘されるくらいですから、本編が放送された後の騒動はどうなるのでしょうか。いつもは辛口の英メディアが、いっせいに「ファクトチェック」を報じる姿に、報道人のプライドを感じました。

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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