中国「ゼロコロナ」大幅緩和は世界経済の脅威! エコノミストが指摘...「世界のインフレ加速」「FRBが引締め強化」「中国で200万人の死者」

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「想定以上に中国経済が悪化している可能性」

中国の国旗
中国の国旗

   ところで実際のところ、現在の中国経済はどの程度落ち込んでいるのだろうか。

   「想定以上に悪化している可能性がある」と指摘するのは、野村アセットマネジメントのシニア・ストラテジスト石黒英之氏だ。

   石黒氏は、リポート「厳格なコロナ規制の緩和に舵を切りつつある中国」(12月6日付)のなかで、中国政府がゼロコロナ緩和に動き始めたことから、「中国・香港株を見直す動きが強まっており、(中略)中国を巡る投資家の過度な不安が和らぎつつあるようにみえます」と指摘する。

   しかし、経済指標は悪い数字を示しているという。

「11月の中国製造業PMI(購買担当者景気指数)は、都市封鎖で大きく経済活動が落ち込んだ今年4月以来の水準に低下しました。生産や新規受注なども好不況の分かれ目である50を割り込んでおり、中国経済の一段の下振れリスクを防ぐべく、中国当局は政策修正によって経済を下支えする姿勢を鮮明にしたと考えられます【図表3】」
(図表3)中国製造業PMI(購買担当者景気指数)(野村アセットマネジメントの作成)
(図表3)中国製造業PMI(購買担当者景気指数)(野村アセットマネジメントの作成)
「中国の内需の強さを示す輸入(米ドルベース、前年同月比)は10月にコロナショック直後の2020年8月以来のマイナスとなり、11月はさらにマイナス幅が拡大することが見込まれるなど、想定以上に中国経済が悪化している可能性があります。中国当局の今回の一連の政策により、中国経済の下振れに歯止めがかかるのかが、世界経済の先行きをみる上で重要となりそうです」

(福田和郎)

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