インボイス制度、企業の76%「内容を理解」も対応に苦慮 「田舎のお年寄りのお小遣い稼ぎ程度の商売ができなくなる」

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免税事業者との取引、41.5%が現時点では「わからない」

   さらに調査では、来年10月のインボイス制度開始後における自社と免税事業者(※)との仕入れ取引について聞いたところ、「経過措置期間は取引する」と考えている企業は24.9%、「経過措置期間にかかわらず取引する」は26.2%だった。経過措置期間には、51.1%の企業が取引を続けると答えた。【図表3】

(図表3)免税事業者との取引(帝国データバンク)
(図表3)免税事業者との取引(帝国データバンク)

   (※)免税事業者=消費税の課税期間に係る基準期間に、課税売上高が1000万円に満たない事業者のこと。主に個人事業主や個人経営などの小規模事業者が該当し、インボイス制度が導入されることで大きな影響を受けるとされる。

   企業からは、

「中小企業としては、免税事業者と取引しないと業務に支障をきたすため、取引せざるを得ない」(静岡県、金属容器等製造)

といった声があがっている。その一方で、

「基本的に免税事業者との取引は行わない。他の事業者への切り替えを検討中」(山口県、冷暖房設備工事)

とあるように、「取引しない」と答えた企業も7.5%あった。

   また、制度開始後の免税事業者との取引について、「わからない」と答えた企業は41.5%。現時点で、多くの企業が対応を決めかねているようすがうかがえる。

   なお、調査は、全国2万6752社を対象に、2022年10月18日~31日に実施。有効回答企業数は1万1632社。回答率43.5%。

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