2023年も続く「食品値上げラッシュ」、今年越えのペース! 早くも4000品目突破の予定...ピークの2月は「魔の10月級」規模に

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

2023年の値上げで最も多いのは、冷凍食品など加工食品類

物価高はいつまで続く(写真はイメージ)
物価高はいつまで続く(写真はイメージ)

   2023年の値上げで最も多い食品分野は、加工食品(2128品目)で、全体の半数近くを占める。冷凍食品類のほか、小麦製品や水産缶詰といった品目での値上げが目立つ。特に冷凍食品は、今夏に続き3度目となる値上げとなるところが多い【図表2参照】。

(図表2)主な食品分野の値上げの動向(帝国データバンクの作成)
(図表2)主な食品分野の値上げの動向(帝国データバンクの作成)

   菓子(252品目)も、原材料やエネルギーなど製造コストの増加を理由に、再値上げの動きが目立つ。ドレッシング、ソースなど調味料(1065品目)は、主に食用油価格の高騰などが響いた。酒類・飲料(949品目)では、輸入ウィスキーやワインの値上げが中心となった。円安にともなう輸入コストの上乗せ効果が重なった【再び図表2参照】。

   帝国データバンクではこうコメントしている。

「来年値上げする予定の品目数は11月末時点で4000品目を超えた。12月中にも計画ベースで累計5000品目に到達する見込みで、特に2月は今年10月に匹敵する規模の値上げラッシュとなる可能性がある。
落ち着きを取り戻しつつある米ドル・円為替相場も、今年はじめに想定されていた1ドル=110円台と比較すれば、依然として大幅な円安水準であり、原油高などエネルギー価格上昇も重なって、輸入に頼る食用油や食材などではコスト上昇圧力が高止まりしたままとなっている。
今後も大きく引き上げられる予定の電気・ガス代など、コスト上昇圧力が解消される見込みは薄く、来春は今年を上回る「値上げラッシュ」が到来する可能性が高い」

(福田和郎)

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