経営破綻から復活のスカイマーク、再上場へ 躍進のカギ握るのは、今後も続くANAHDとの関係?!

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上場で得る資金、機材更新などに活用

   その後、コロナで縮んだ経済活動は徐々に再開していった。

   それにともない、2022年3月期決算(単体)では、売上高は前期比38%増の471億円と、コロナ禍本格化前の20年3月期の5割の水準まで回復。最終赤字は67億円と前期の163億円から縮小し、23年3月期には90億円の最終黒字への転換を見込んでいる。

   株式上場の想定価格は1150円どなっており、その通りの公募となれば、145億円を調達することになる。

   この資金をどう生かすか。

   第1に財務基盤の強化だ。同社の自己資本は2022年9月期末時点で105億円、自己資本比率は10.6%と、30%を超えるJAL、25%のANAに後れを取る。上場による資金調達は劣勢挽回の第1歩になる。

   第2に、機材の更新だ。現行の737-800型機の後継として737 MAXを選定。737MAXにはいくつかのラインナップがあり、スカイマークは標準型の737-8型機を2025年4~6月期から6機をリース導入するほか、開発中の737-10についても、確定4機、オプション2機を発注することでボーイングと基本合意している。

   現在737-800型機(177席)を29機保有しているが、古い機材を順次MAXに切り替えるとともに、路線増強に向け保有機を増やす考えとみられる。座席数は737-800と比べ、737-8で12席、胴長の737-10は3割程度増えるといい、輸送力強化で増収を図る考えだ。

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