仕事がうまくいかないのは、「スキマ」がないから?

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仕事がうまくいかないときには「目的や前提から見直す」

   何らかのトラブルや目的が起こって、なかなか仕事がうまくいかないときには、「当初の目的や前提から見直す」という方法がある。ハーバードビジネススクール名誉教授のクリス・アージリス氏は、「ダブル・ループ理論」と名付けた。

   組織にいれば、前提を見直す権限がないという人も多いだろう。しかし、八木さんは、「組織に属していても避けられるリスクは意外とある」と書いている。上司や取引先から持ち掛けられた話でも、スキマをつくって、冷静に「これは乗っかってもいい話なのか?」を嗅ぎ分けることが大切だと指摘している。

   同じ従うにしても、「積極的に」従うのか、「消極的に」従うのか、陰で裏切るのか、いろいろな選択肢が生まれる。自主的に選択する状況が拡大するほど、スキマも広がるのだ。

   以上、「仕事編」から、いくつかポイントをピックアップしたが、本書には「お金編」「人間関係編」「暮らし編」「神様編」も収められ、以下のような項目に「なるほど」と思った。

・お金の出入りの感覚を体でつかむ
・成功する人は、地味なひとり時間も楽しめる
・掃除や片づけでスキマをつくる
・神社は「スキマ」をつくるのにぴったりの場所

   心理学や経営学の知見から「スキマ」の効用を再認識できる1冊だ。ちなみに、「メンタルも基礎体力が大事」と最後に書いている。

   メンタルは、リラックスするほど基礎体力がつくそうだ。読んでいるうちに、心にスキマが生まれ、なんだか落ち着いたような気がする。(渡辺淳悦)

「成功している人のスキマの法則」
八木龍平著
扶桑社新書
924円(税込)

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