仕事がうまくいかないのは、「スキマ」がないから?

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   本書「成功している人のスキマの法則」(扶桑社新書)は、社会心理学者の著者が、科学的で論理的な「新しい引き寄せの法則」を説いた本である。「スキマ」をつくることで人生に新しい流れを呼び込むというものだが、ビジネスにも参考になりそうだ。

「成功している人のスキマの法則」(八木龍平著)扶桑社新書

   著者の八木龍平さんは、同志社大学経済学部を卒業後、NTTコムウェア勤務を経て、北陸先端科学技術大学院大学で博士号(知識科学)を取得。同大学客員准教授などを歴任。現在は作家として活動しながら、「リュウ博士」として、スピリチュアルについて発信している。著書に「成功している人は、なぜ神社に行くのか?」などがある。

物事と自分との間に「スキマ」ができると...

   仕事で成功するためには、「スキマ」が重要だという。仕事そのものだけでなく、クライアント、達成目標、上司や同僚、組織、労働環境など、仕事にまつわるあらゆる物事と自分との間にスキマをつくることで、対象との間に距離が生まれる。そうすると、つまり、客観的な視点で物事を見られるようになる。

   これを心理学用語で「メタ認知」という。

   さまざまなことを認知している自分を、より高い視点から認知することだ。たとえば、「私は今、映画を見て笑っている」と認識することが「メタ認知」だ。

   メタ認知が働くと、仕事にも余裕を持って対処できるようになり、仕事上の人間関係にも悩まされることもなくなるという。

   GDPが伸びず、コロナ禍の日本。八木さんは、今後は世界中で大きな停滞が続くと予想している。何をつくれば売れるのか、見通しが難しい中で、「遊び」がカギになる、と見ている。そして、遊びを生むために欠かせないのが、スキマだ。

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