メンタルヘルス不調、相談窓口は「変なウワサを立てられる?」...20代の5人に1人、テクノロジーで「心の健康ケア」

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20~30代「メンタル面やストレス耐性の強化」が目的

   さらに、WEBやアプリなどでメンタルヘルスケアやストレスケアができる「メンタルヘルステック」についても聞いた。それによると、回答者の45%以上が「関心を持っている」とし、約1割が実際に利用していることがわかった。若い世代になるほど関心が高く、20代の認知率が最も高く、2割弱が利用しているという。

   そして、メンタルヘルステックの利用者(過去の利用を含む)に、その目的を聞くと、特に「メンタルヘルスに関連する病気の予防」(34.5%)、「ストレス解消・緩和」(34.5%)、「仕事へのモチベーション向上」(29.2%)が多くあげられ、7割以上が目的に見合っていると感じていた。

   特に、20~30代は「メンタル面やストレス耐性の強化(30.6%)」を目的としている人も多い。メンタルヘルステックは、不調の改善というマイナスの状態をゼロの状態にするための活用だけではなく、自身のメンタルヘルス(心の健康)をより増進していくことにも活用されているようだ。

   回答者全員には、自身のストレスを緩和・解消するために使いたいと思うアプリサービスも聞いた。すると、20~30代は「自身のストレスの要因を可視化してくれるサービス」(27.3%)や「自身のストレス値を可視化してくれるサービス」(23.2%)へのニーズが高く、40~50代は「自分自身に合うストレスの緩和・解消方法を教えてくれるサービス」(18.6%)に対するニーズが高かった。

   20~30代を中心に広がりつつあるメンタルヘルステックだが、NTTデータ経営研究所は今後の利用法について、初めから本格的なメンタルケアを行うのではなく、日頃からライトに自身のメンタル状態を把握したり、メンタルケアを行うことができたりするような使い方が適しているのではないか、と考えている。

   実際に、24時間365日いつでもオンラインカウンセリングが可能なサービスや、アプリ内でうつなどに効果的な心理療法を受けることができるサービスが出てきている。

   なお、調査は10月10日の世界メンタルヘルスデーを前にした2022年8月5日~10日に、「NTTコム リサーチ」にモニター登録する20~50代男女の就業者を対象に実施。有効回答者数は1130人だった。

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