「料理がおいしい」「同世代のみの忘年会」なら参加してもいい
コロナ禍の中で、すっかりすたれてしまった忘年会。復活させる必要があるのだろうか。
そこで、「今の時代に忘年会というイベントは必要だと思うか」と聞くと、「あまり必要だと思わない」(31.8%)と「必要だと思わない」(38.2%)を合わせて、「必要だと思わない」という人がちょうど7割の70.0%にのぼる結果となった【図表3参照】。
男性に比べ、女性のほうが「必要だと思う」という人は少ない。「必要だと思わない」と回答した男性が約6割だったのに対し、女性は約8割に達した。同じ若い世代でも、「必要だと思う」と答えた20代男性が11.1%いたのに対し、20代女性が2.4%と、男女差がはっきり出たかたちだ【再び図表3参照】。
ところで、どのような忘年会なら参加したいと思うのだろうか。複数回答可で聞くと、「料理の美味しい忘年会」(56.7%)の人気が最も高かった。次いで「同期など同世代のみの忘年会」(45.0%)、「お酒を飲まなくてもよい忘年会」(38.6%)、「夜でなく、ランチの忘年会」(35.4%)、「抽選会などイベントのある忘年会」の順となった【図表4参照】。
つまり、おいしい料理が並び、気の置けない仲間が気楽に集う、アルコール抜きでも楽しめるイベントが用意された忘年会を求められているようだ。隠し芸を強制するような昭和の「宴会」はご法度ということだ。
調査は2022年11月9日~11月10日、全国の20代~50代の働く男女811人を対象にインターネットでアンケートを行なった。(福田和郎)