自由に本音をぶつけ、楽しく笑うのが大好き
これはいったい、なぜなのだろうか。その謎を解くカギが「本音」「共鳴」「シェア」の3つのキーワードだ。この3項目のテストは次のような質問をとおして行われた。
まず「本音」では、「自由に本音で話しあったほうが楽しい」「『それはいい』と思ったことは、素直に口に出して言う」「打算で動くことも、場合によっては重要だ」など7項目。
「共鳴」では「日々、楽しく笑える場面がある」「共感すると、思わず手を叩いたり、大声を出したりしてしまう」「面白そうなことには、とりあえず乗っかってみる」など7項目。
「シェア」では、「くだらないことでも人と話しをする時間は楽しい」「面白かったことやためになった経験は、人のよく話すほうだ」「ためになることなら、友人にとって嫌なことでも言うようにしている」など7項目。
関東・関西ともに「本音」「共鳴」「シェア」の3項目すべてに「はい」と答えている人は幸福感が高い傾向にあった。そして、「本音項目」では関西78.6%、関東73.6%、「共鳴項目」では関西74.2%、関東66.0%、「シェア項目」では関西79.2%、関東77.2%と、いずれも関西のほうが高い数字を示したのだ【図表5参照】。
日常生活の中で、お互いに本音で話し合い、共鳴し合い、そしてモノや気持ちをシェアし合って広げていくという行為が、関西の人々の幸福感を高めることにつながっていく可能性があるという結果だろう。