地方店舗の行方も不透明...閉鎖もあり得るか?
ただ、ヨドバシが現在の西武池袋本店の大半を自社ブランドで展開した場合はどうか。
ある百貨店幹部は「西武池袋本店が百貨店として再生されるのかどうかは分からないが、海外のラグジュアリーブランドはイメージや環境を大切にする。ヨドバシ色が強い店からは撤退する可能性もある」と指摘する。
現在の西武池袋本店とは様変わりした店に生まれ変われば、「西武」の看板は下ろさざるを得ないだろう。池袋の街の印象も大きく変化する可能性がある。
地方店舗の行方はさらに不透明だ。
そごう・西武の店舗は、セブン&アイHD傘下入り(2006年)以降、28店から10店に減った。ヨドバシが興味を持っているとされる池袋本店など数店を除く他の店舗は今後、閉鎖対象となり、土地などが売却される可能性もある。
「地方では百貨店のブランド力は依然大きく、店舗が閉鎖されれば、地元経済に与える影響は大きい」(関係者)との懸念も多い。