最高級「会長プラン」代金は200万円、収益350万円のはずが...
(3)その後、消費者がマニュアル代金を支払う手続をすると、2社のウェブサイトに誘導される。ウェブサイトには「スマホで簡単 月収100万円」「定型文を送信した分だけ報酬発生」「1日最短15分」などと表示されており、興味をそそらせる仕掛けだ【図表2参照】。
そして、申込手続を行うと、勧誘アカウントから、サポート専用のLINEアカウントを友だち登録するよう促され、電話で仕事内容を知らされる。
(4)副業の具体的な内容とは、消費者自身でInstagramのアカウントを立ち上げ、情報を発信しながらフォロワーになった人の中からライブ配信を希望する人を勧誘し、ライブ配信事業者に登録させるエージェントの作業だ。この段階で「文章をコピペするだけ」「1日最短15分」という甘い話はすっかり消えている。
その後、副業を行うに当たって、電話などによる個別相談に対応する有料のサポートプランを勧誘してくる。この有料サポートプランには、副業で稼げる「収益シミュレーション」が設定されているといい、2社の担当者たちは電話で、「必ず儲かります」「元は十分取れますよ」としつこく勧誘するのだ。
(5)「収益シミュレーション」は、2社とも複数コース用意があり、たとえば、クレヴァーの中級の「課長プラン」では、販売価格25万円(サポート期間30日)に対して、収益見込みは40万円。最高級の「会長プラン」では、販売価格200万円(サポート期間60日)に対して、収益見込みは350万円。
一方、カーマインの中級の「ジュピタープラン」では、販売価格40万円(サポート期間30日)に対して、収益見込みは70万円。最高級の「ギャラクシープラン」では販売価格200万円(サポート期間60日)に対して、収益見込みは350万円といった案配だ。