米国の景気減速懸念強まっているが...今週はどうなる?(11月21日~11月25日)【株と為替 今週のねらい目】

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   どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

東京株式市場 決算発表ほぼ終わり&急激な円安進行の一服で材料難に

東京株式市場見通し(11月21日~25日)
日経平均株価予想レンジ:2万7600円~2万8400円

2022年11月18日(金)終値 2万7899円77銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、しっかりの展開か。

   前週の東京株式市場の日経平均株価は、4週間ぶりに反落した。米国の利上げペースの減速期待は強いものの、FRB(米連邦準備制度理事会)メンバーから、利上げペースの減速を否定するような発言が出ていることで米国株の上値が重く、日経平均株価も2万8000円台では伸び悩んだ。決算発表がほぼ終わり手掛かり材料難となったことも、日経平均株価の動きを鈍らせた。

   今週の日経平均株価は、しっかりの展開となりそうだ。

   引き続き、米国の利上げペースの減速期待は強く、米国の景気減速懸念の強まりを背景に、米長期金利の上昇に歯止めがかかっているため、米国株が大きく崩れない限り、日経平均株価もしっかりとなりそう。

   為替相場でドルの上値が重くなり、急激な円安進行が一服していることも支援材料となりそうだ。ただ、米国の利上げの行方、為替相場の動向はまだまだ不透明なため、米国の経済指標の結果には十分に注意が必要だ。

東京外国為替市場 米国の経済指標の結果に左右される状況か

東京外国為替市場見通し(11月21日~25日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=138円00銭~142円00銭

2022年11月11日(金)終値 1ドル=140円35銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが強含みの展開か。

   前週のドル円相場は、ドルが小幅反発した。ドルは一時1ドル=140円台後半まで上昇する局面があったが、米国の経済指標が市場予想を下回ったことで、ドルは1ドル=137円台半ばまで下落した。FRBメンバーから利上げペースの減速を否定するような発言が出たことで、ドルは1ドル=140円台前半に値を戻した。

   今週のドル円相場は、ドルが強含みの展開となりそうだ。

   米国の利上げペースの減速期待感は、FRBメンバーからの否定的な発言によって薄れている。12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で追加利上げが行われる可能性が高いこともあり、今のところドルを大きく押し下げる材料はない。

   ただ、一方で米国の景気減速懸念も強まっており、米長期金利も4%を下回る水準にあることから、リスク選好のドル買いには消極的で、ドルが大きく上昇する材料も不足している。引き続き、為替相場は米国の経済指標の結果に左右される可能性が高く、注意が必要だ。

   経済指標は、国内では24日に9月景気動向指数、25日に11月都区部消費者物価指数、などの発表が予定されている。

   海外では23日に米国のFOMC議事録(11月1、2日開催分)、米国の10月耐久財受注、米国の10月新築住宅販売などの発表が予定されている。

(鷲尾香一)

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