睡眠サポート食品の市場規模...22年は460億円と大幅増の見込み
睡眠改善をうたう飲料市場が沸いているのは、コロナ禍で外出自粛を余儀なくされたなか、「生活習慣などについて考える人が増え、気軽で効果の高いドリンクに関心が高まったため」(流通関係者)とされる。
もともと日本人は睡眠時間が短く、経済協力開発機構(OECD)の調査によれば、加盟28カ国中、日本は27位と2番目に睡眠時間が短かった。睡眠改善をうたう身近なドリンクは、日本人が長く抱えてきた健康問題にうまくはまったといえそうだ。
調査会社、富士経済によれば、ヤクルト1000のような「ストレス緩和」や「睡眠サポート」をコンセプトとした食品の市場規模は21年が推定400億円超。22年には460億円と大幅増が見込まれている。
今後も成長が期待され、メーカーの開発競争も加速しそうだ。(ジャーナリスト 済田経夫)