「〇〇ポイントが貯まる!」。QRコード決済などを中心に「ポイ活」を意識する機会が急に増えてきた「〇〇経済圏」。いまや、決済をはじめ、メッセージ、配車、ネット通販など、日常的に使うサービスの大半がどこかの経済圏に属している状態だ。
こうした顧客を囲い込む「経済圏」をめぐり、各社の競争が激化しているなか、モバイル市場専門の調査会社「MMD研究所」(東京都港区)が2022年11月14日、「2022年10月経済圏のサービス利用に関する調査」を発表した。
いま利用者はどの「店舗」で買うと一番お得だと考えているのか。そして、最も勢いのある「経済圏」はどこなのだろうか?
ポイント人気1位「楽天」、2位「T」、3位「Ponta」
経済圏をめぐるMMD研究所の定点聴取調査は、今年(2022年)4月、7月に続き、今回で3回目。調査の対象となった経済圏は「ドコモ経済圏」「au経済圏」「PayPay経済圏」「楽天経済圏」「イオン経済圏」の5つだ。
18歳~69歳の男女2万5000人を対象に、「現在活用しているポイント」と、その中で「最も活用しているポイント」の2つを聞くと、現在活用しているポイントでは「楽天ポイント」(60.3%)が最も多く、次いで「Tポイント」(52.7%)、「Pontaポイント」(42.0%)と続いた。最も活用しているポイントでも「楽天ポイント」(34.7%)が最も多く、「dポイント」(12.9%)、「PayPayポイント」(9.9%)の順となった【図表1参照】。
また、「経済圏を意識してサービスを利用しているか」と聞くと、「意識している」と回答した人は56.2%となり、4月の調査と比べると、7.7%ポイント上昇。調査のたびに経済圏を意識する人が、急速に増えていることがわかる【図表2参照】。
では、どの経済圏を最も意識しているのだろうか。活用しているポイントも影響してか、「楽天経済圏」(47.8%)がダントツに多かった。次いで、「ドコモ経済圏」(16.9%)、「PayPay経済圏」(16.0%)、「au経済圏」(10.9%)、「イオン経済圏」(8.3%)となった。2位は今年4月、7月調査に比べ、「ドコモ経済圏」と「PayPay経済圏」が入れ替わる程度で、「楽天経済圏」が不動のトップを維持している【図表3参照】。