一度やると、もうもとに戻れない?...「ひとりディズニー」の楽しみ方【尾藤克之のオススメ】

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   「あのアトラクションに乗れなかった」「あのお店のごはんが食べたかった」「ショーをもうひとつ観たかった」......など、東京ディズニーリゾートで、ちょっと物足りないと感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。そんな人たちにおススメなのが「ひとりディズニー」です。

「ひとりディズニー50の楽しみ方」(みっこ著)サンクチュアリ出版

ディズニーの楽しみ方は人それぞれ!

   著者のみっこさんは、ディズニーオタク歴が長く、ディープな東京ディズニーリゾートの楽しみ方を知っています。そんなみっこさんがもっとも推奨するのが「ひとりディズニー」。気の向くままに、好きなことを好きなだけ、「自己中心的」に過ごす方法です。自分の思い通りに行動するため、予定の変更や追加をしても、誰にも迷惑はかかりません。

   普段は、家族や友達、恋人と行くことが多いディズニーリゾートですが、物足りなさを感じたり、思うように動けなかったり、やりたいことができなかった経験がある人も多いでしょう。その簡単な解決方法が「ひとりディズニー」なのです。

「他の人にいっさい気をつかわなくていいというのは、ものすごくシンプルですが、最大のメリット。行きたいところ、見たいもの、食べたいもの、食事や休憩時間、行く時間や帰る時間......。そうです。それらがすべてあなたの思い通りに、自由に決められるのです」(みっこさん)
「もちろんみんなで行っても楽しいディズニーリゾート。しかし、100%自分の考え方でパークを隅から隅まで好きなだけ楽しむことができるといわれると、挑戦してみたくなりませんか。このひとりディズニー、一度やってしまうと、もうもとに戻れなくなるかも知れませんのでご注意を......」(同)

   本書には、一人ディズニーの奥義が書かれていますが、結局は人それぞれの楽しみ方を見つければいいという結論に達すると思います。楽しみ方は人それぞれです。

キャストの徹底した教育体制

   ディズニーリゾートでは、お客様が楽しめるように、徹底的なキャストの教育がなされていることは有名な話です。とくに、「身だしなみ」は徹底しており、男性・女性それぞれに細かくルールが定められています。髪の毛についても、染めてはいけない、男性の髪は耳に掛かってはいけないなど、学校の校則のように決まっているようです。

   なかには、「見つからなければ関係ないでしょ」と考える人がいるかも知れませんが、見逃してくれるほど、会社は甘くありません。上司から「カッコいい髪形だね。耳にかかっているけどどうする?」と聞かれてジ・エンドです。

   「今日切ってきます」では通じず、「いま、髪の毛が耳にかからないように切るしかないね」とカットがはじまります。身だしなみについてのルールが守れていない場合は、現場に出ることが許されないのです。

   リゾート内でキャストを見かけたら、その作業ぶりをチェックするのもいいでしょう。たしかに、動きにムダがありません。キャストに同じ質問をしても同じ答えが返ってくるでしょう。マニュアルが徹底しているからです。

パークを快適に過ごす方法満載

   本書を読んだらひとりディズニーを満喫したくなること間違いなしでしょう。「ひとりディズニー」歴16年の「最強Dヲタ」が贈る、東京ディズニーリゾートをディープに楽しむための完全ガイドといえます。

   「ひとりでも入りやすいレストランって?どこ」、「アトラクションの待ち時間に暇つぶしをしてはいけない理由」、「パークのレストランは食べたいもので選ばない」、「入園しなくてもディズニー気分を味わう方法」など、ディズニーを楽しむ方法が満載です。

   パークを快適に過ごせる、いまの季節に読んでおきたい一冊です。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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