非公開化は「既存株主に不利益を与える可能性」があるため
2022年10月3日に606円の年初来安値を付けていたUZABASEの株価は、11月9日に1500円のTOBが発表されたことを受けて急騰しています。しかし、2021年に3975円、2020年に4445円の高値をつけたところから見ると、急落して終わったといえるでしょう。
UZABASEとしては、持続的な成長の実現に向けて引き続き投資が必要ではあるものの、「短期的には売上高成長率の鈍化や一時的な収益性の悪化をもたらすリスク」があり、資本市場において「短期的な収益性確保が選好される傾向が強まって」いる中で、「既存株主の皆様に不利益を与える可能性」があるため、非公開化を選択したとのことです。
買収後に収益性が比較的低い「NewsPicks」の事業譲渡があるのでは、という憶測も流れていますが、UZABASEは「SaaS事業基盤・プロダクトのさらなる強化、当社がこれまで推し進めてきたSaaS事業とNewsPicks事業の融合の加速化を含む全社としての成長戦略、採用力や営業効率向上のための組織体制の強化等を中長期的な視点に立って着実に実行する」としており、既存サービスは引き続き運営されるようです。(こたつ経営研究所)