経常収益の8割を、B2Bの「SaaS事業」が上げる
UZABASEの報告セグメントは、2020年12月期まで「SPEEDA事業」「NewsPicks事業」「Quattz事業」「その他(B2B)事業」の4つでした。しかし、Quattz事業から撤退後、2021年12月期はSPEEDA事業とその他B2B事業を統合した「SaaS事業」と「NewsPick事業」の2つに再編されています。
SaaS事業はB2Bサービスで構成されています。具体的には、ビジネスにおける情報収集・分析の課題を解決するプラットフォーム「SPEEDA」、B2B事業向け顧客戦略プラットフォーム「FORCAS」、国内最大級のスタートアップ情報プラットフォーム「INITIAL」を運営しています。
NewsPicks事業では、B2Cサービスである、ソーシャル経済メディア「NewsPicks」を運営しています。
一般的な知名度は「NewsPicks」が高いものの、2022年12月期の第3四半期決算によると、ARR(年間経常収益)の82%、売上高の72%をSaaS事業が生み出しています。SaaS事業のARRは前期比29%増の117.6億円、売上高は同29%増の32.4億円、EBITDAは3.4億円、EBITDA率は10.6%でした。サービス別ARRでは「SPEEDA」が76.3億円と大半を占めています。
一方、NewsPicks事業のARRは前期比3%増の26.5億円にとどまり、売上高は同2%減の12.4億円、EBITDAはマイナス1.8億円となっています。ただしコスト削減とテレビCM放映が第4四半期にずれた影響で、第2四半期より赤字幅が縮小しています。