米カーライルGが買収! 「NewsPicks」運営UZABASE...社員の平均給与はいくら? 気になる業績推移や平均勤続年数もチェック!

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   上場企業の財務諸表から社員の給与情報などをさぐる「のぞき見! となりの会社」。今回取り上げるのは、「経済情報の力で、誰もがビジネスを楽しめる世界をつくる」をパーパスに掲げ、B2Bサービスの「SPEEDA」、B2Cサービスの「NewsPicks」などを展開するUZABASE(ユーザベース)です。

   UZABASEは、2008年に設立。2009年に「SPEEDA」、2013年に「NewsPicks」をリリースし、2016年に東証マザーズに上場しました。

   2018年にグローバル展開に向けて米Quartzを買収するも、2020年に撤退。2020年7月にオープンした「NewsPicks GINZA」も2021年12月期に撤退するなど伸び悩みが続き、11月9日には米カーライル・グループのTOBによる買収、非公開化が発表されています。既存サービスが継続されるのか、気になるところです。

  • 今回は「UZABASE(ユーザベース)」に注目(写真はイメージ)
    今回は「UZABASE(ユーザベース)」に注目(写真はイメージ)
  • 今回は「UZABASE(ユーザベース)」に注目(写真はイメージ)

売上高は急増、利益は伸び悩み

   それではまず、UZABASEの近年の業績の推移を見てみましょう。

   UZABASEの売上高はここ数期、右肩上がりに伸びています。2021年12月期は4期前の3.5倍となる160億6300万円で、急成長と言ってよいスピードと規模です。

   一方、利益は非常に不安定で、2019年12月期に12億円あまりの営業赤字に陥り、翌2020年12月期の営業利益は1億円あまりをかろうじて確保したものの、64億7200万円の最終赤字に転落。2021年12月期にようやく営業利益率9.1%、5億8900万円の最終利益を確保しています。

   なお、2020年12月期の大きな最終赤字の要因は、2018年7月に「3年で黒字化する」と掲げて100%子会社化した米ニュースメディアQuartzの撤退(2020年11月)に伴い、のれん等の減損損失78億円あまり、および関係会社株式売却損10億円あまりを計上したためです。

   2022年12月期の業績予想は、期首の段階では売上高が195~200億円、EBITDAが10~15億円、営業利益が4~9億円と見込んでいました。しかし11月9日の第3四半期決算時には、売上高182億円、EBITDAが10億円、営業利益が3億円と下方修正を行っています。

   そして同9日に、米プライベートエクイティ大手カーライル・グループが、UZABASEの株式に対して公開買い付け(TOB)を行うことを発表しました。UZABASEはこれに賛同し、上場廃止となる見込みです。

こたつ経営研究会
こたつ経営研究会
有価証券報告書や決算説明書などの公開情報を分析し、会社の内情に思いをめぐらすニューノーマルな引きこもり。昼間は在宅勤務のサラリーマンをしながらデイトレード、夜はネットゲームをしたりこたつ記事を書いたりしている。好きなピアニストはグレン・グールド。嫌いな言葉は「スクープは足で稼げ」。
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