前週はドル大幅下落...目下の注目は「円高が買い材料」の動きになるかどうか(11月14日~11月18日)【株と為替 今週のねらい目】

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東京外国為替市場 引き続き上値の重い展開か...米国経済指標の結果にも注意

東京外国為替市場見通し(11月14日~18日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=137円00銭~142円00銭

2022年11月11日(金)終値 1ドル=138円79銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、上値の重い展開か。

   前週のドル円相場は、ドルが大幅に下落した。ドルは一時1ドル=147円台半ばまで買われる局面があったが、米国の10月消費者物価指数の上昇率が市場予想を下回ったことで、米国の利上げペースが減速するとの観測が強まり、1ドル=140円台前半まで急落した。その後、週末には11月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が市場予想を下回ったことで、ドルは1ドル=138円台後半に続落した。

   今週のドル円相場は、上値の重い展開となりそうだ。

   米国の利上げペース減速観測の強まりと、米長期金利の大幅な低下により、リスク選好のドル買い・円売りが大幅に減少している。ただし、米国のインフレ懸念に伴う利上げや、米国景気の減速懸念については、まだまだ予断を許さない状況だろう。

   今後の米国の経済指標の結果次第では、再び、利上げ観測が強まる可能性がある半面、景気減速懸念が強まれば、利上げ減速観測が強まる可能性もある。米国の経済指標の結果に振り回される展開には十分に注意が必要だ。

   経済指標は、国内では15日に7-9月期GDP(国内総生産)速報値、9月鉱工業生産確保値、16日に9月機械受注、17日に10月貿易統計、18日に10月全国消費者物価指数などの発表が予定されている。

   海外では15日に中国の10月鉱工業生産、中国の10月小売売上高、米国の11月ニューヨーク連銀製造業景気指数、16日に米国の10月小売売上高、米国の10月鉱工業生産、17日に米国の10月住宅着工件数、米国の11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、18日に米国の10月景気先行指数などの発表が予定されている。

(鷲尾香一)

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