Instagram上でNFT発行が可能に!(明治大学 城正人さん)
Meta(元・Facebook)は2022年11月3日、Instagram(インスタグラム)上で、polygon(ポリゴン)ブロックチェーンを活用してNFTの発行、販売が可能となることを発表しました。
Metaは、米国の巨大テック企業いわゆる「GAFA」の中でも、最も収益力の劣る企業として扱われており、さらにYoutubeなどと異なりクリエイターが直接報酬を得るシステムが無いことも課題となっていました。
そんななか、Metaはメタバース事業に巨額の投資を行うなど、クリプト(暗号)関連事業を新たな収益の柱とすべく奮闘しているようです。
さて、今回NFTのデータ保存にMetaが利用するのは「Arweave(アーウィーブ)」という分散型ストレージプロトコル。プロジェクトに利用される「Arweaveコイン」はニュースが出て以来、60%ほどの大幅上昇を見せています。
今回は「安全に超長期間データの保管が利用可能とされるArweave」について、解説していきます!
●Arweaveとは
Areweaveとは、簡単に言うと、200年間の超長期間に渡ってデータを保管できるプロジェクト。
一般的に、NFTの画像データなどは、結局、AWS(Amazon Web Services=アマゾン ウェブ サービス)などのクラウド上に保管されていることも多く、大きな問題となっていました。
そこで、Arweaveでは分散的、かつ低コストで、データを保管できるシステムを模索しました。
その解決策としてPoA(Proof of Access=プルーフオブオーソリティ)という、新しい合意形成モデルを用いて解決しました。
PoS(Proof of Stake=プルーフオブステーク)は、ビットコインの用いているPoW(Proof of Work=プルーフオブワーク)に基づいており、これまでマイニングに注いでいた計算力をデータの保存に利用することに挑戦。
具体的には、以下の画像のようになります。新しいブロックを生成する際には、新たに保存したいデータに加え、一つ前のブロック内データ、そしてランダムに選ばれるリコールブロック2つ以上の過去のブロックに含まれるデータを保管することが必要になります。
実際には、リコールブロックとして利用されている回数が少ないブロックをリコールするなど、データ保存をより確実なものにしたマイナー(採掘者)に対しては、報酬が多く分配されるような設計など、さらに複雑なシステムのようです。
●Instagramとの相性は?
さて、実際利用する際「200年間編集も削除もできないという仕組み」は、一体どうなのでしょうか。もちろん全ての画像をNFT化して販売するわけではありませんし、どのように利用されるのかまだ見えてこない部分はあります。
たとえば、アーティストの新たな楽曲を公開した際の広告をNFT化し、取引可能にしたり、まだデビューしていない地下アイドルへの投資の一環として日々の活動写真をNFTとして購入し、人気が出て華々しくデビューした際に高値で売却したりする...なんてことも考えられます。
ただ、若気の至りでアップしてしまった画像をNFT化、販売、そして200年にも渡って保存されてしまうことになったら、なんだか気恥ずかしいので、注意して利用したほうがいいかもしれません。
●今週の取引
無し
保有資産
BTC 0.0002枚 現在1枚当たり3,115,000円 評価額は6,230円
保有現金 4,176円
前週からの損益=プラス58円
11月4日現在=1万406円
◆池田昇太のワンポイントアドバイス
インスタグラムでは、今年8月からNFTの投稿・閲覧が可能になり、最近になって作成・売買も可能になりましたね。対応するブロックチェーンはイーサリアムやポリゴン、フローに加えてソラナも加わる予定であり、今後は動画のNFTも投稿できるようになるとのことです。
ツイッターもそうですが、これからはSNSで仮想通貨・NFTを利用できる機会は増えていくように思えます。とはいえ、おっしゃる通り、ブロックチェーン上にデータを記録する際は注意が必要なので、利用する側の情報リテラシーも求められてきそうですね。
2021年に引き続き、出場します! 投資対象として仮想通貨に興味を持つも、その技術の持つポテンシャルに惹かれDapp開発に着手。投資家としてだけでなく、開発者としての視点からの投資戦略も立てていきます!
Twitter: https://twitter.com/dennoah_jo
※取引をお休み(東京大学 迫嵩明さん)
前週からの損益=プラス・マイナスゼロ
11月4日現在=1万円
学生投資連合USIC代表
高校3年生の時に株式投資のおもしろさに目覚める。日本株、米国株、仮想通貨投資を行う。長期的に伸びる市場でビジネスを展開している企業に長期投資することをモットーとしており、テンバガーを虎視眈々と狙っている。 金融を学ぶ「おもしろさ」、投資を始める「意義」を多くの人に知ってほしいと切に願う。
学生投資連合USIC:https://www.usic2008.org/
◆◆アドバイザーのプロフィール
フリーランスのWebディレクター。金融系メディアを対象に執筆やディレクター業務に従事。投資歴7年。FXと仮想通貨をメインにトレードしています。ファンダメンタル分析よりかはテクニカル分析を好む。最近はNFT(非代替性トークン)の詐欺事例、法的問題について関心あり。
大学対抗戦「暗号資産バトル」競技ルール
・元本は1万円。
・通貨の選定は自由。ただし、国内の事業者で買える暗号資産に限定。
・レバレッジはかけられません。
・20%を超えて下げた場合は、強制的に取引を停止(ロスカット)とする。
・元本割れは1回まで。2回、資産を失った場合は、その時点でリタイアとする。
・運用期間は6か月。最終週時点での資産増減額で順位を決める。
学生投資連合USIC
「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/