2022年10月31日週、注目は11月1~2日(現地時間)のFOMC(米連邦公開市場委員会)だった。利上げの方向性への関心が集まるとともに、学生トレーダーたちもその動向を注視。
北海道大学 金融研究会の小松柊太さんは、「事前の声明で円高へ触れたかと思えば、その後のパウエル会見であっという間に円安への振り戻しがすさまじかったです」と振り返る。
一方、同志社大学 岩瀬颯汰さんは、ポンド円相場に注目。前週の首相交代による一時的なポンド高が終わり、緩やかな下降トレンドを見せていたことから、ショート(売り)で勝負したという。そんな両者の今週の成果を見ていこう。
FOMCの反応がひと段落した木曜の午前...「円高にもならないが、円安が加速するほどでもない、と判断」(北大金融研究会)
今週(10月31日週)はFOMC(米連邦公開市場委員会)で面白い動きをしていましたね。事前の声明で円高へ触れたかと思えば、その後のパウエル会見であっという間に円安への振り戻しがすさまじかったです。まぁ私は寝ていたのですが...。
今週は木曜で取引を終え、この記事を書きました。今週は円高、円安一辺倒という相場ではなく、147円ちょうどから148円後半あたりを揺れる相場でした。
木曜深夜のFOMCを前に、様子見ムードだったことが一番の要因でないかと思います。それと、アメリカのインフレ率上昇が若干落ち着きを見せている中で、日本政府の為替介入のリスクから過度な円安への動きが抑えられているということも大きいのではないか、と思います。
実際、FOMC明けの3日の相場も値動きは大きいものの、どちらかに振れているわけではありません。
◇今週の取引
今週は月火木に取引をしました。これといった材料を持っていなかったので、チャートに頼りながらの今週の取引でしたが、上手く波を捉えられず月火はトントンで終えます。
しかし、FOMCの反応がひと段落した木曜の午前、私は円高にもならないが、円安が加速するほどでもない、とFOMCの会見の記事を読んで考えたので、ショート(売り)で勝負。結果予想通り148円間際から147円10銭まで円高へ振れたので、計3万円ほどの利益を出しました。
来週は木曜夜に米CPI(消費者物価指数)の発表がありますね。いわゆる「ターミナルレート」の予想はパウエル発言によって高くなりましたが、それでも0.75%の大幅利上げは今回が最後になりそうです。
ここでCPIが予想よりも下ぶれれば、投資家の心情的には一気に円高へ振れるのではないかと邪推してみたりしています。そろそろFX対抗戦も終盤へ。100万近い差のある同志社チームとの差を埋める策はないものでしょうか...。
◇今週の取引結果
前週からの損益=プラス2万9210円
11月4日現在=115万585円
◆ゆかてぃんのワンポイントアドバイス
今回、損切り額に対して利確が2倍ぐらいの比率で、ちゃんとエントリールールを作ってそれに沿ったトレードができていることがうかがえます。月曜日と火曜日はトントンとのことですが、1週間通してみると勝率も良いですね。FXは初心者とのことですが、これだけできるのはなかなか凄いとあらためて思いました。
FOMC(連邦公開市場委員会)では次回の利上げが0.75%になるかもしれませんが、0.5%になるかもしれない利上げ幅のテーパリングの余地を残すようなコメントも残しています。なので、今週(11月7日週)のCPI(消費者物価指数)はとても重要な指標になるかと思います。このFX大学対抗戦も残すところ残りわずかですが、ご自身のペースで焦らず頑張ってください!
北大金融研究会(HFAC)所属。投資は積立投信から始め、半年ほど経つ。FXは試しにかじってみたものの1500円の損失を出し、情報の大切さと難しさを体感。今回、もう少しチャレンジしてみることにした。趣味は旅行、写真など浅く広く。プロフィール写真は今年2月に訪問した納沙布岬。
→北大金融研究会
FXトレードは初挑戦。今まではファンダメンタルを基礎とした株式投資を行っていました。今回のFX大学対抗戦では、せっかくのデモトレードということで、テクニカル分析にも挑戦したいです。趣味は映画観賞。最近観た映画の中では「ドライブ・マイ・カー」が推し。
ドル円相場は「総合的にみて強弱付け難い内容」。ポンド円のみの取引で勝負(同志社大学 岩瀬颯汰さん)
●今週の相場の振り返り
今週(10月31日週)は2日にFOMC(連邦公開市場委員会)が開催され、4会合連続で0.75ポイントの追加利上げ確定、また、4日に米雇用統計の発表もありました。雇用統計は、非農業部門雇用者数は26万1000人増と市場予想を上回ったものの、失業率は3.7%に上昇しており、総合的にみて強弱付け難い内容となりました。さらに3日には、BOE(イングランド銀行)も0.75ポイントの引き上げを決定しています。
●実際の取引
今週はポンド円のみの取引となりました。
先週の首相交代による一時的なポンド高が終わり、今週のポンド円相場は緩やかな下降トレンドをみせていたので、1日に3ロットでショート(売り)しました。政策金利の発表があることも踏まえて、3日に利益確定しました。
●所感
FOMCが4会合連続で0.75ポイントの利上げを確定しました。ただ、最近はターミナルレート(利上げの最終着地点)が議論の焦点となっており、来月のFOMCでは0.5ポイントとなるとの見通しも強くなっていることからロング(買い)傾向となるとの確証が持てず、ポジションを持ちませんでした。
また、4日の雇用統計に関しても、数値をみていると、ポジションを決めづらい内容となっており、取引を見送りました。結果として今週はドル円の取引をしませんでしたが、引き続きドル円相場、ポンド円相場を中心として情報収集を継続していきたいと思います。
●取引状況
前週からの損益=プラス4万8960円
11月4日現在=224万9637円
◆ゆかてぃんのワンポイントアドバイス
今回は2営業ポジションを持ち越して約160pips程利食われて、先週のポンド円の大きな下落を取られたのですね。今までのトレードを思い返すと、今回のようにポジションを持ち越してスイング寄りのトレードをされることもあれば、デイトレードのように短期的に取られる時もあり、適宜、相場のファンダやそのタイミング、ボラティリティ、勢い等を加味して器用にトレードされているんだなと感じました。
基本的には取引ルールは決めてやることが安定的に勝つためには鉄則ですが、それなりの経験があると今の相場は短期の方が取りやすい、これはスイングで利益を伸ばせるといった判断もできるようになり、トレードの幅を広げることも可能になります。
このFX大学対抗戦も終盤になり、どこまで利益を伸ばせるのか楽しみですね。残すところわずかですが、頑張ってください!
FXは高校時代から独学で学んできており、このたびは自身の実力を試したく、このFX大学対抗戦に臨んでいます。不束者ですが、よろしくお願いします。
※取引をお休み(一橋大学 チームMegis)
前週からの損益=プラス・マイナスゼロ
11月4日現在=90万5670円
林檎
一橋大学投資サークルTOWALYに所属しています。ファンダメンタルズ分析を基に株式投資を行っており、FXはまだ初心者です。モラトリアム実践中! 経験が浅いFXでは試行錯誤が続くことと思いますが、みなさんに成長していく姿をお見せしたいと思っています! よろしくお願いします!!
一橋大学投資サークルTOWALYに所属しています。FXの経験はまだ浅いのですが、この一年を通してさまざまなことを吸収し、成長していきたいと思っています。テクニカル分析に興味があります! 1年間よろしくお願いします!
◆◆アドバイザーのプロフィール
得意な通貨はポンドで、最近は仮想通貨も取引。
ツイッター @fx_yukatin
CXR投資チャンネル https://www.youtube.com/channel/
100万円増額計画 FX大学対抗戦のルール
・元本100万円のデモトレードです。
・通貨ペアはフリーとします。
・レバレッジは、25倍を上限(法令に基づく上限)とします。
・取引の過程で大きな損失が発生して資産が「ゼロ」になった(元本割れを起こした)場合は、その時点でリタイアとなります。
・運用期間は6か月で、最終週時点での資産増減額で順位を決めます。
学生投資連合USIC
「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
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