「女性にとって家庭の制約が、管理職希望の高いハードルに」
今回の調査結果について、「しゅふJOB総研」研究顧問の川上敬太郎さんはこうコメントしている。
「『もし結婚や出産をしても家庭の制約がなく、100%仕事のために時間を使うことができるとしたら、あなたは管理職になることを希望しますか』と質問したところ、実に64.4%が『希望する』と回答しました。(その条件がなければ)26.5%にとどまることを考えると、女性にとって家庭の制約が、管理職希望の大きな妨げになっていることは間違いありません」
「これまで、女性自身が管理職になるのを望んでいないことが、管理職比率が高まらない大きな原因の1つだと指摘されてきました。しかし、そもそも女性が管理職を望まないのは、家庭の制約を受けることが大きな要因になっているようです。本来は管理職への登用は実力で判断されるものであり性別は関係ありません。しかし、仕事と家庭の両立は女性が行うもの、という性別役割分業意識を改めない限り、実力云々の前に女性の管理職希望そのものが不公平な形で歪められてしまうのだと思います」
調査は2022年9月16日~2022年9月23日、ビースタイル・スマートキャリアや求人サイト「しゅふJOB」に登録している就労志向のある女性596人にアンケートをした。
(福田和郎)