10代は「かなり依存」と「依存していない」...両極端の結果
MMD研究所の調査はスマホを所有する15歳~69歳の男女559人が対象で、まず、「スマホ依存を自覚しているか」を聞くと、「かなり依存している」と答えた人が20.9%、「やや依存している」と答えた49.0%と合わせると、約7割の69.9%がスマホに依存していることがわかった=図表1参照。
性別年代別にみると、「かなり依存している」人は女性30代(32.7%)が最も多く、次いで女性10代(31.6%)、男性10代(同)、男性30代(30.0%)と続く。逆に「依存していない」人は男性60代(32.6%)が最も多く、次いで女性60代(30.4%)、男性50代(28.1%)、男性10代(26.3%)、女性10代(同.1%)と続く=図表2参照。
必ずしも年齢が高いほど「依存していない」人が減少するわけではなく、10代男女の「依存度」は20~40代より低いのが特徴だ。ただし、一方で、10代男女は「かなり依存している」人の割合も高い。10代は「スマホ・ネイティブ世代」だから、「スマホ依存」の問題を理解して使いこなす人と、理解せずに溺れてしまう人と、両極端に分かれるのだろうか=再び図表2参照。
スマホ依存にはさまざまな特徴的な状態がある。「代表的な12項目のうちあてはまることがあるか」を聞くと(複数回答可)、「ちょっとした待ち時間にスマホをいじる」(57.6%)と「寝るとき、スマホを枕元に置いて寝る」(56.2%)が突出して多い2トップとなった。
次いで、「情報収集源のほとんどがスマホ」(43.3%)、「スマホ無しで1日を過ごせない」(41.1%)、「移動中スマホを持ち歩き、チェックしている」(35.8%)となった=図表3参照。