【1万円からはじめる暗号資産】久しぶりに相場が大きく上昇&イーロン・マスク氏のTwitter買収で、大幅急騰の銘柄あった!【暗号資産バトル 第22節】

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「今週は仮想通貨が久しぶりに大きく上昇し、仮想通貨にとって明るい週だったと思います」

   こう切り出した北海道大学の花野直樹さんは、ビットコイン、イーサリアムに加えて、ポルカドットという銘柄でもエントリー。さて、その結果はいかに? 一方、明治大学の城正人さんからは、イーロン・マスク氏のTwitter買収時に話題となり、急騰していた暗号資産、DOGE(ドージコイン)の解説記事をお届けする。

仮想通貨爆上げ! 乗るしかないこのビックウェーブに(北海道大学 花野直樹)

   今週は仮想通貨が久しぶりに大きく上昇し、仮想通貨にとって明るい週だったと思います。僕も値動きやマクロ経済の環境なんかを見て、エントリーを行ったので、その理由や今後の相場展望を記していきたいと思います。

   まず、先週のアメリカの利上げが減速するのではないか、というニュースが出た時から市場の雰囲気が変わり、米株指数は底値を切り上げていました。しかし、先週の記事でも書いた通り、仮想通貨の値動きはパッとせず、レンジをどちらに抜けるかを見守っている状況でした。

   そして今週になり、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)は大きく上昇しました。それに加え、テクニカル的に見ても、4時間足200MAを明確に抜けていったため、エントリーする根拠としては十分でした。

   では、どの通貨をエントリーするかということですが、今までこのトレードバトルではBTCとETHにしか触れていませんでしたが、プライベートでやっている取引の方ではポルカドット(DOT)という銘柄も見ており、このDOTを6DOT買いで、エントリーしました。

   DOTを選んだ理由については、年始からの下落率がBTC、ETHよりも大きく、5月あたりにつけた底値付近をもみ合っていたため、上げ幅も大きいかな、というかなり適当な理由でした。

   しかし結果は、BTC、ETHの方がDOTに比べて、エントリー後の上げ幅が大きく、こういった急激にリバる相場では、素直に安値を切り上げている強い銘柄を買うべきだったな、ということが今回の反省でした。

   今後の相場展望ですが、今回のポジションは8月の高値を目標に、年末くらいまで持つつもりでエントリーしました。もちろん、今年の底値を割るようなら損切りしますが、上がっていくようなら、買い増しも考えています。

   しかし来週からは、FOMC(米連邦公開市場委員会)、雇用統計、CPI(消費者物価指数)など、気の抜けないイベントがたくさんあるので、気を抜かずに最後までトレードバトルに取り組みたいと思います。

保有
6DOT 26日1DOT930円で買いエントリー

前週からの損益=マイナス120円
10月28日現在=9871円

◆池田昇太のワンポイントアドバイス
ここ最近の仮想通貨市場も、米国株同様に徐々に底値を切り上げている様子が見られますね。香港では個人投資家の仮想通貨、および連動するETF(上場投資信託)の取引を容認する動きもあり、現時点では相場に悲壮感は見られないように感じられます。
今月3日のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、0.75%の利上げが織り込まれているので、それに合わせた利益確定売りが起こるか、もしくは予想通りの展開で市場に影響は与えないケースも考えられるでしょう。
ポルカドットもブリッジ機能を始めとして、注目されているブロックチェーンの1つですね。チャートを確認すると、やはりビットコインの値動きに近い形ですので、他の銘柄を取引する際もビットコインの動きは注視する必要がありそうです。
花野 直樹(はなの・なおき)
花野 直樹(はなの・なおき)
北海道大学工学部4年
北大金融研究会の所属。ふだんはテクニカル分析を使った株式の短期トレードをしています。やるからには1位をとれるよう、頑張ります!

Twitter買収劇で話題になった「DOGEコイン」を解説します(明治大学 城正人さん)

   今週は、イーロン・マスク氏がTwitterを買収したことが話題となりました。

   先日発表された決算では、MetaやYoutubeの利益率が大幅に悪化しており、web広告ビジネス自体に暗雲立ち込める中の大規模買収劇となり、「高音掴み」と揶揄されることもあるこの買収。

   実は、仮想通貨取引所大手BinanceのCEOを務めるCZこと、Chagpeng Zhao(チャンポン・ジャオ)氏もこの買収に際して資金を提供しており、Twitterが今後、より仮想通貨と親和性を持つことが期待されています。

   この買収により、Twitter上でDOGE(ドージ)コインが利用可能になるのではないか、との思惑が出たため、DOGEコインは大幅急騰。買収完了の1週間前と比較して、2.5倍の0.15ドルほどまで上昇しました。

   しかし、DOGEコインについては、意外と名前こそ知っていても、「ミームコイン(=ンターネット上のミーム(ジョーク)に影響を受けて生まれた仮想通貨)である」とか、「イーロン・マスクの発言で価格が大きく動く」くらいしかイメージが湧かないですよね。

   今回はDOGEコイン、その知られざる全貌に迫っていきます。

●DOGEコインとは

   DOGEコインは時価総額2兆円に達し、その冗談のような名前とは裏腹に、今や仮想通貨ランキングでも8位に名を連ねるなど、目覚ましい活躍をしています。

   DOGEコインは2013年12月、ライトコインを起源にもつLucky Coin(ラッキーコイン)からの派生で誕生したコイン。

   ビットコインと同じく、マイニングによってブロックが生成される点は同じものの、総発行枚数などの点で違いがあります。まとめた比較表を作成してみました。

   DOGEコインの特徴として、ビットコインより素早い送金速度、安い送金コストが挙げられます。送金に特化したブロックチェーンで、あまり多くの機能を搭載していない分、シンプルな設計のようです。実際に、ジャマイカのボブスレーチームへの寄付に利用されたこともあるそう。

   毎分1万DOGEが採掘されており、現在1300億枚が存在するため、これまでのように10倍、100倍と価格が上昇していくことは考えづらいですが、「Twitter上で利用が可能」なんてことになったら、日常生活でDOGE決済を利用する日が来るかもしれません。

●まとめ

   今週はDOGEコインについてまとめてきました。2013年に誕生した仮想通貨とのことで案外、歴史あるコインでしたね。

   最近出現してきたブロックチェーンと比較してしまうと、機能が少ないという特徴もある一方、「大人の本気のおふざけ」を楽しむことができるという点で、今後も注目を浴び続けていくと考えています。引き続き、注目していきたいですね!

●今週の取引
無し

保有資産
BTC 0.0002枚 現在1枚当たり3,086,000円 評価額は6,172円
保有現金 4,176円

前週からの損益=プラス484円
10月28日現在=1万348円

◆池田昇太のワンポイントアドバイス
ここ最近はイーロン・マスク氏のTwitter買収が話題ですね。CZ氏も出資していたとのことで、おっしゃる通り、Twitterに仮想通貨の絡みは増えてくるのではないかと予想されます。
実際にCZ氏は「TwitterのWeb3進出を支援したい」とコメントしているようですので、バイナンスペイやBTC(ビットコイン)、そしてDOGE(ドージ)など、さまざまな決済手段の導入が検討されていきそうですね。
また、その流れを受けてDOGEは10月後半から大きく値上がりしています。DOGEもBTCに近い値動きをしていたものの、BTCを大幅に越える上昇率を見せました。機能面で言えば、柴犬コインの方がスマートコントラクトを導入している分、使いやすそうな印象を受けますが、いまだにDOGEは話題に上がりやすい銘柄ですので、今後どうなっていくのか興味深いですね。
城 正人(じょう・まさと)
城 正人(じょう・まさと)
明治大学経営学部
2021年に引き続き、出場します! 投資対象として仮想通貨に興味を持つも、その技術の持つポテンシャルに惹かれDapp開発に着手。投資家としてだけでなく、開発者としての視点からの投資戦略も立てていきます!
Twitter: https://twitter.com/dennoah_jo

※取引をお休み(東京大学 迫嵩明さん)
前週からの損益=プラス・マイナスゼロ
10月28日現在=1万円

迫 嵩明(さこ・たかあき)
迫 嵩明(さこ・たかあき)
東京大学文科二類2年
学生投資連合USIC代表
高校3年生の時に株式投資のおもしろさに目覚める。日本株、米国株、仮想通貨投資を行う。長期的に伸びる市場でビジネスを展開している企業に長期投資することをモットーとしており、テンバガーを虎視眈々と狙っている。 金融を学ぶ「おもしろさ」、投資を始める「意義」を多くの人に知ってほしいと切に願う。
学生投資連合USIC:https://www.usic2008.org/

◆◆アドバイザーのプロフィール

池田昇太(いけだ・しょうた)
池田昇太(いけだ・しょうた)
池田昇太(いけだ・しょうた)
フリーランスのWebディレクター。金融系メディアを対象に執筆やディレクター業務に従事。投資歴7年。FXと仮想通貨をメインにトレードしています。ファンダメンタル分析よりかはテクニカル分析を好む。最近はNFT(非代替性トークン)の詐欺事例、法的問題について関心あり。
大学対抗戦「暗号資産バトル」競技ルール
・元本は1万円。
・通貨の選定は自由。ただし、国内の事業者で買える暗号資産に限定。
・レバレッジはかけられません。
・20%を超えて下げた場合は、強制的に取引を停止(ロスカット)とする。
・元本割れは1回まで。2回、資産を失った場合は、その時点でリタイアとする。
・運用期間は6か月。最終週時点での資産増減額で順位を決める。

学生投資連合USIC 「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/

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