FRBに翻弄されたウォール街!...声明は「ハト派」、会見は「タカ派」 エコノミスト指摘...「FRBは景気後退も辞さず」「次の焦点は中間選挙と中国リスク」

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「円安傾向も終盤戦に。ドル円レートは160円に到達しない」?

円安の進行はどこまで続くか?(写真はイメージ)
円安の進行はどこまで続くか?(写真はイメージ)

   ところで、円安の進行はどこまで続くのか。「円安傾向も終盤戦に入った。ドル円レートは160円に到達しない」とみるのは、野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミストの木内登英氏だ。

   木内氏はリポート「FRBは12月に利上げ幅を縮小へ:円安傾向も終盤戦に」(11月4日付)のなかでこう指摘する。

「今回のFOMC(米連邦公開市場委員会)の声明文を踏まえると、FRBの利上げ局面も、利上げ期間で見れば後半戦、利上げ幅で見れば終盤戦に入ったと言えるのではないか。このことから、FRBの利上げ姿勢と米国長期金利の水準に大きく左右される対ドルでの円安も、終盤戦に入ったと考えられるのではないか。
金融市場は12月のFOMCで0.5%の利上げをほぼ織り込んだ状況だ。(中略)金融市場の流れを大きく変える、いわばマジックナンバーは0.5%ではなく、0.25%である。金融市場が0.25%の利上げ幅を強く意識した時点で、米国長期金利の上昇は一巡、ドル高円安も一巡するだろう」

   そして、こう結ぶ。

「そのタイミングを予想すれば、早ければ12月のFOMC後、遅くとも来年1-3月期とみておきたい。その場合、ドル円レートは160円には到達せずに、円安から円高の流れに転じることになるだろう」
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