「空飛ぶクルマ」実用化加速へ、日米当局が「協力声明」署名...2025年大阪万博にらみ

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国内では、スカイドライブ社が万博会場周辺で「エアタクシー」運行を計画

   日本メーカーの空飛ぶクルマとしては、愛知県豊田市に本社を置く「Sky Drive(スカイドライブ)」が21年10月に国交省に型式証明の申請を行っている。

   同社は18年の設立で、自動車メーカーのスズキのほか、伊藤忠商事、大林組、近鉄グループホールディングス、豊田鉄工、三菱UFJ銀行など多くの日本企業が出資している。

   スカイドライブが型式証明を申請しているのは、ジョビーと同じくeVTOLで、全長9.4メートル、全幅9.4メートル。12個のモーターとプロペラでパイロットと乗客の2人を乗せ、最大巡行速度は時速100キロ、実用航続距離は5~10キロという。

   計画段階ではジョビーの性能がスカイドライブを大きく上回っているが、今後の行方はわからない。スカイドライブは大阪・関西万博の会場周辺で、空飛ぶクルマを「エアタクシー」として運行する計画。21年9月に大阪府・大阪市と連携協定を結び、25年の実用化を目指している。

   同社は「25年の大阪ベイエリアでの事業開始を目指し、現在2人乗りの商用機を開発している。国が定める安全性と環境適合性を証明するため、日々飛行試験を重ねている」とコメントしている。

   日米の2社から空飛ぶクルマの型式証明申請を受理した国交省は「今後、開発の進捗に合わせ、審査を適切に進めたい」としている。

   空飛ぶクルマの実用化に向け、米国の航空当局とも連携する国交省の今後の審査が注目される。(ジャーナリスト 岩城諒)

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