きょうは50代のYさんがいらっしゃっています。
「最近は同僚ともこれからの日本について話をすることが多いです。『このままじゃ、日本はまずい』ってことは、ずいぶん前からわかっていたことでしたが、なかなか私自身も行動していませんでした。日本人個人の学び直しの参加率は諸外国に比べて低いと言われていますが、危機感だけで学ぶのも何か違う気もしますよね。でも、そんなこと言っていられないのかな」
危機感や義務感からでは本当の学びにならない
Yさんは学生の頃、「大学に入るために勉強しなくては」「良い会社に入るために勉強しなさい」などと、危機感や義務感で勉強をしていたのではないでしょうか。当時、勉強したことは、どちらかといえば社会で役に立っていないことの方が多い気もしますよね。
私の場合ですが、学生時代にはまったく歴史に興味がなかったため、学んだはずの日本史や世界史の情報はまったく頭に残っていません(笑)。
もちろん、20代、30代といったキャリア初期の頃には「足りないスキル・知識を身につけなくちゃ」と、危機感から学んで身につけてスキルを高めていたこともあったと思います。
しかし、学生の頃と同じように「今のままじゃまずいから学び直ししなくちゃ」と危機感や義務感から学びを始めても、本当に自分の身につくかといったらわかりませんよね。おそらく学びも続かないでしょう。