今週は10月の「米雇用統計」発表あり...米国「金融政策」への影響、注目集まる(10月31日~11月4日)【株と為替 今週のねらい目】

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   どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

東京株式市場 前週末、NYダウが820ドル超の上昇...週初の日経平均株価は反発するか?

東京株式市場見通し(10月31日~11月4日)
日経平均株価予想レンジ:2万6800円~2万8000円

2022年10月28日(金)終値 2万7105円20銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、強含みの展開か。

   前週の東京株式市場の日経平均株価は、3週ぶりに反発した。12月以降のFRB(米連邦準備制度理事会)による利上げペースが減速するとの期待感が高まったことを背景に、米国株が上昇したことを受け、日経平均株価も上昇した。

   今週の日経平均株価は、強含みの展開か。前週末の東京市場の引け後、米国市場ではニューヨーク・ダウが820ドルを超える上昇となり、週初の日経平均株価は反発する可能性が高い。

   相場のカギは、11月1、2日に行われるFOMC(米連邦公開市場委員会)での米国の金融政策が握っているが、11月の0.75%利上げは相場に織り込まれつつあり、むしろ焦点は12月の利上げペースが減速するかにかかっている。

   FOMCでこの点に言及するようであれば、米国株が大きく上昇し、日経平均株価も上昇基調となりそうだ。ただ、週末の4日には米国の10月雇用統計の発表が控えており、結果次第では米国の金融政策の方向性に影響を与える可能性があるため、注意が必要だ。

東京外国為替市場 政府・日銀のドル売り介入を警戒...ドルの上値は重くなるか?

東京外国為替市場見通し(10月31日~11月4日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=145円50銭~150円00銭

2022年10月28日(金)終値 1ドル=147円45銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが底堅い動きか。

   前週のドル円相場は、ドルが下落した。10月24日に政府・日銀によるドル売り介入が実施され、ドルは一時1ドル=145円前半まで下落した。その後、1ドル=149円前半まで戻したものの、米国の利上げペースの減速観測を背景に、再び、ドル安・円高で推移した。

   今週のドル円相場は、ドルの上値は重いものの、底堅い動きとなりそうだ。政府・日銀によるドル売り介入を警戒して、ドルの上値は重くなりそうだ。ただ、介入が実施されても、ドルの下値は1ドル=145円付近にとどまり、すぐにドル高・円安の動きに反転することから、介入の効果は限定的であることは明らか。

   10月28日の日銀金融政策決定会合で、日銀の金融緩和策継続の意思が明確になった一方で、11月1、2日のFOMCでは米国の利上げが実施される可能性が高く、日米金利差の拡大は確実であり、ドルが大きく下落する材料は見当たらないのが現状だ。

   経済指標は、国内では10月31日に9月鉱工業生産、9月新設住宅着工統計、11月1日に10月新車販売台数、2日に日銀金融政策決定会合議事要旨(9月21・22日開催分)などの発表が予定されている。

   海外では10月31日に中国の10月製造業PMI、11月1日に米国の10月ISM製造業景気指数、米国FOMC(2日まで)、2日にパウエルFRB議長会見、米国の10月ADP雇用統計、3日にBOE(イングランド銀行)金融政策委員会、米国の10月ISM非製造業景気指数、4日に米国の10月雇用統計などの発表が予定されている。

(鷲尾香一)

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